ビジネスコミュニティとユーザーコミュニティ

私的な考えだけど、企業のサービスや製品にコミュニティのような集まりができる時、大きく分けて

  • ビジネスコミュニティ
  • ユーザーコミュニティ

の2種類があると考えている。

ビジネスコミュニティは、あるサービス、製品を利用して、ビジネスとしての利害を共にする、いわば「協業パートナー」の集まり。

ユーザーコミュニティは、あるサービス、製品をユーザーとして利用しているユーザーによって形成されるもの。ビジネスの利害はあまり関係なく、そのサービスがより良く、便利に使えることに対してメリットを感じる、いわば「エンドユーザー」の集まり、と定義できる。

ビジネスとしてのコミュニティを考える時、この2つを一緒にしてしまうと、往々にして混乱が起こりがちだと思う。2つのコミュニティは、利害が異なるからだ。

ビジネスコミュニティのメンバーは、 「そのサービスを利用することで、どのようにビジネス的な利益を享受できるか」 が、最終的な問題となる。 極論をいえばサービスや製品の質、完成度よりも、ビジネスを通して得られる利潤を重要視するコミュニティと言える。

一方で、ユーザーコミュニティは、 「サービスや製品がいかに便利に使えるか」 が最も重要で、サービス事業者や製品の原価コストにはあまり直接的な関係がない。

B to B to Cのような商業形態では、ビジネスコミュニティ、ユーザーコミュニティの両方が生成される。どちらに対しても、真摯に対応することが大事だと思う。

オンラインのCRM、SFAシステムとしてどんどん利用者を拡大している 「セールスフォース・ドットコム」 は、ビジネスコミュニティ、ユーザーコミュニティともに、専用サイトをたちあげて、サポートしているのが分かる。

非常に参考になります。