読書の最近のブログ記事

先日「パレスチナ」という新書を読み、無性に中東情勢とイスラム教のことを知りたくなりました。

パレスチナ (文春新書)
パレスチナ (文春新書) 

しかし、僕自身、あまりにもイスラム世界の知識が少ないために、学術的な研究書、あるいは論文を読んでも、消化不良になることでしょう。

そこで、入門書をとして読んだのが、阿刀田高さんの「コーランを知っていますか」です。

コーランを知っていますか
コーランを知っていますか

ご存知の方も多いかと思いますが、阿刀田高さんは元々は短編小説を得意とする小説家で、最近(この10数年)は、世界各国の古典を、日本の口語体でやさしく紹介する書籍に力を入れています。

氏の代表的な古典紹介シリーズとしては、新旧の聖書を紹介する

「旧約聖書を知っていますか」

「新約聖書を知っていますか」

などが存在します。

なわけで「コーランを知っていますか」を読んでみたわけですが、今までぼんやりと持っていたイスラム教、コーランのイメージが良くも悪くも覆されたので、紹介したいと思います。

以下、「コーランを知っていますか」に即した受け売りの文章となります。

2010年2月の読書まとめです。

2月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1084ページ

パレスチナ (文春新書)パレスチナ (文春新書)
国際ジャーナリストとして活躍する著者による、2004年時点でのパレスチナ情勢についての解説。パレスチナ問題は結局のところ、宗教・信仰とそれに伴う土地問題だとは思うのだが、ここまでこじれた現在の状況で解決策はあるのだろうか。 そもそも中東情勢についての知識が少ないので、書評をできるレベルではないが、ほかの本も含めてもう少し深堀したい。今年の読書目標の一つ。
読了日:02月25日 著者:芝生 瑞和


「超」効率HACKS!「超」効率HACKS!
小山さんたちの、ほかの著書を大判でまとめた(だけの)本。一時期、出版業界では「よく分かる○○」と称して、書籍の内容を大判で再編集・見やすい図を加えて出版、という流れが流行った時期があった。本書も、いかにもその流れに沿って立ち上げた企画、という感じ。 内容的には面白いけど、すでに書籍を読んでいた場合はあまり見る必要がないような。
読了日:02月22日 著者:原尻 淳一,小山 龍介


ジャーナリズム崩壊 (幻冬舎新書)ジャーナリズム崩壊 (幻冬舎新書)
「記者クラブ」という存在に徹底的に焦点を当てて、その旧弊による新聞ジャーナリズムの問題点を鋭くえぐった新書。上杉隆さんの名前は良く聞いていたが、まとまった文章を読んだのはこれが初めて。剛毅なジャーナリストなのだなあと改めて再認識。別視点から書かれた記者クラブに関する批評を読んで、クロスで評価してみたくなった。また、著謝自身の著作物と、上杉隆さんというジャーナリストに関する著作物をあわせて読んでみたい。
読了日:02月19日 著者:上杉 隆


なぜハーレーだけが売れるのか (日経ビジネス人文庫 ブルー み 2-3)なぜハーレーだけが売れるのか (日経ビジネス人文庫 ブルー み 2-3)
縮小する市場の中で、右肩上がりに売り上げを伸ばす方法論。 ハーレージャパンの成功は「販売ビジネス」ではなく「コミュニティビジネス」といってもよさそう。ネットにおける口コミマーケティング、コミュニティマーケティングにものすごく近い気がする。 日本市場で、飛ぶ鳥を落とす勢いで成長を続ける、ハーレーダビッドソンジャパンの秘密に迫る、といった趣旨の内容。 文体には今一つ馴染めなかったけど、中身は詰まっている。ハーレーに関する他の書籍もぜひ読みたい。
読了日:02月10日 著者:水口 健次


新世紀メディア論-新聞・雑誌が死ぬ前に新世紀メディア論-新聞・雑誌が死ぬ前に
出版畑に属しながら、日本版Wiredを立ち上げ、ネット上の編集・情報発信に深い造詣を持つ、旧来的な出版メディア構造の限界について語った一冊。佐々木俊尚氏が毎日新聞出身で、新聞とネットの間に横たわる深い溝を語れば当代一品であるように、出版とネットについては「こばへん」こと著者の横にでる物はない。同じような業界にいたものとして、すべての言葉がリアルそのものに感じられる。「出版はコミュニティ生成」という趣旨には大いにうなずける。
読了日:02月03日 著者:小林弘人

読書メーター

2010年1月の読書まとめです。

1月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:2012ページ

アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない (Bunshun Paperbacks)アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない (Bunshun Paperbacks)
アメリカに住んでいる映画評論家の著者による、「なぜアメリカはこんなことになってしまったのか」というショートエッセイ集。単なる社会評論にとどまらず、テレビや映画、政治、宗教、経済にいたるまで、アメリカの様々な「問題」が切り取られている。学術的なアメリカ評論とは違い、読みやすい文体で、内容は多岐に渡る。新聞の風刺漫画をエッセイで読んでいるような感覚。皆様が書かれているように、なぜアメリカはここまでおかしくなってしまったのか。
読了日:01月29日 著者:町山 智浩

ザ・プロフィット 利益はどのようにして生まれるのかザ・プロフィット 利益はどのようにして生まれるのか
利益モデル、プロフィットモデルを23のパターンに分けて小説仕立てで解説する内容の書籍。ビジネスモデルのフレームワーク、という考え方はありそうで今までなかった。これらの基本構造を理解するだけでも、自分が所属する、あるいは自分が興味を持つ企業のビジネスモデル、利益モデルを分析できそうな気がする。 実際に大変なのは、リアルに分析した上でどのパターンに当てはまるかを客観的、現実的に分けることだけど・・・ 文中紹介されている宿題本も読みたくなるものばかり。
読了日:01月27日 著者:エイドリアン・J・スライウォツキー

手帳 Hacks! 仕事と手帳を200%拡張するLifeHacks手帳 Hacks! 仕事と手帳を200%拡張するLifeHacks
小山龍介さんの「TIME HACKS」が面白かったので、タイトルから同系統シリーズかな?と思ったが違って、少し肩透かし。手帳を利用する際のちょっとしたTIPSをまとめてみた、といった趣の一冊。ネタ帳としてはありなんだけど、「HACK」とまでいえるかどうかは正直微妙かな・・・。
読了日:01月22日 著者:Workhack Project

新しい「マイケル・ジャクソン」の教科書新しい「マイケル・ジャクソン」の教科書
素晴らしいの一言。「教科書」とつけていることからも分かるとおり、可能な限り資料を集めて、事実を中心にマイケル・ジャクソンの生涯を追っている。周囲の人々との関係、そして出来事などを冷静な視点でまとめつつ、あふれるばかりの愛情を隠さず記した書籍。音楽ライターでも編集者でもない、ミュージシャンである著者が(ミュージシャンだからこそ、持ちうる視点によって)まとめたところに比類ない価値があると思う。マイケルについて知りたいのなら、一も二もなくお薦め。
読了日:01月21日 著者:西寺 郷太

アメリカ世界を読む (創成社新書)アメリカ世界を読む (創成社新書)
オバマの就任演説をキーとして 「2009年時点のオバマの政策評価」を振り返り、アメリカのターニングポイントとなった出来事をトピック的に分析するといった趣旨。「信仰」と「実益」をベースに、各時代の大統領と要人の行動・判断を分析していて、面白いです。データが満載で読み応えがあった。著者は民主党の外交ブレーンとのこと(2010年時点)
読了日:01月19日 著者:川上 高司

Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2009年 9/17号 [雑誌]Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2009年 9/17号 [雑誌]
中村俊輔選手(サッカー日本代表)の学生時代からのノートが本人のコメントとともに紹介されていて、その内容がとてもすばらしい。同社が刊行した書籍の宣伝的記事でもあるようだが、この特集記事だけでも十分に一見の価値あり。スポーツ界で実績を残した選手たちのノートが紹介されていて、いずれも見ごたえ十分。自分のノートのとり方、考えのまとめ方がいかに浅いか思い知らされる。ノートをとったら必ず一流の選手になれるとは限らないけれど、一流の選手が記したノートはやはりものの見方、情報の分析、考えのまとめ方などに輝きがある。
読了日:01月13日 著者:

早稲田と慶応 名門私大の栄光と影 (講談社現代新書)早稲田と慶応 名門私大の栄光と影 (講談社現代新書)
早慶両校の設立と発展の経緯をコンパクトにまとめて解説した本。
読了日:01月13日 著者:橘木 俊詔
Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2009年 12/16号 [雑誌]Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2009年 12/16号 [雑誌]
分からないこと、調べたいこと。アメリカとイランの利害関係、両国間の問題。現政権とホメイニ師当時の政権との関係と違い。フランスの他民族国家化、もしかしてアメリカと同等かそれ以上に人種の坩堝と化しているのでは。Facebookで農場整備のゲームがはやっている→mixiと一緒。どちらが早いのか。結局SNSのマネタイズサービスって世界各国どこでも一緒なのかな。
読了日:01月11日 著者:

Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2009年 12/23号 [雑誌]Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2009年 12/23号 [雑誌]
溜池通信の発行者、吉崎達彦さんが書いていたが、新聞の風刺コミックは現地の一般人のものの見方や考え方がダイレクトに分かるという意味で、とても貴重な資料だと再認識しました。数々の1コマ漫画を見ていると、アメリカと世界の動きが凝縮されているのが良く分かる。
読了日:01月11日 著者:

波瀾の時代の幸福論 マネー、ビジネス、人生の「足る」を知る波瀾の時代の幸福論 マネー、ビジネス、人生の「足る」を知る
バンガード(アメリカの著名なインデックスファンド)を設立し、Time誌の「世界で最も影響力のある100人」に選ばれた著者による、投資哲学と人生の価値観に関する提言の書。ウォール街で輝かしい実績を上げながら、昨今のアメリカ金融業の「行き過ぎたマネーゲーム」を徹底的に批判し、金融業の本来あるべき姿を訴えかける前半。お金、仕事を通した人生観を語る後半。いずれも読み応えあり。投資においてはインデックスを打ち負かす運用は存在し得ないこと、投資手数料が投資家の収益を圧迫することを繰り返し記述している。
読了日:01月06日 著者:ジョン C ボーグル

2030年 メディアのかたち (現代プレミアブック)2030年 メディアのかたち (現代プレミアブック)
二部構成になっており、一部が既存マスメディアとインターネットメディアの現状をまとめたもの。二部が、これまでを踏まえたうえで今後どうなっていくか、という予測。予測はおおまかに「こうなるだろう」という概観のため、具体的な細かい記述を伴ってはいないが、うなずける箇所が多い。引用されているデータが豊富で、俯瞰的なまとめが多く参考になる。文中に佐々木俊尚氏への言及があったが、同氏の著作「2011年新聞・テレビ消滅」の「メディアの3層構造」とあわせて読むと、より一層現状のマスメディアの構造的な問題が理解できるように思
読了日:01月03日 著者:坪田 知己

読書メーター

2009年の読書まとめ

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読書メーター」にログインしたところ、「昨年分の読書まとめ」という機能が新しくついていたので、とりあえずコピペしておきました。

2009年の読書メーター
読んだ本の数:81冊
読んだページ数:12529ページ

 

12月の読書まとめでも書きましたが、先月は望外に「情報の収集、整理」についていろいろな発見がある読書ができました。

その中でも、2009年最後に読んだ、「情報力」が非常に刺激的だったので、ご紹介します。

情報力―情報戦を勝ち抜く"知の技法"
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「外務省のラスプーチン」の異名で一躍有名になってしまった、元外務省職員の佐藤優さんと、毎日新聞の北朝鮮ウォッチャーの鈴木琢磨さんによる対談本です。

全四章から構成されており、第三章までは「北朝鮮の現状について、情報のプロが語る」といった内容であり、第四章がタイトルにもなっている「情報の収集、整理方法について」の対話となっています。

第三章まで読んだときには「これ、『情報力』と書いておきながら、北朝鮮本じゃないの?」と思ったのですが、北朝鮮談義をベースに、第四章で一気に情報処理の実践論に入ります。

国際情勢ウオッチのプロ2人が、散々北朝鮮を軸とした国際情勢を語った上で

「で、これらの情報を収集する方法論を、ビジネスマン向けに噛み砕くとこんな感じになります」

といった展開になっています。

この展開が圧倒的で、異様な迫力と説得力を持って迫ってきます。

いろいろと面白い提言があり、どれも捨てがたいのですが、例えばこんな感じです。

2009年12月の読書まとめです。

12月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:1537ページ

情報力―情報戦を勝ち抜く情報力―情報戦を勝ち抜く"知の技法"
第三章までは北朝鮮ウォッチに基づく北朝鮮談義。第四章は情報のプロから見た情報の裁き方、集め方。2つの発見があり、一つ目は北朝鮮の情勢は既存マスコミのステレオタイプなイメージとは大分違うこと。二つ目は、情報のプロが考える情報論はここまで濃密なものかということ。第四章だけ読んでも有益な情報哲学がいっぱい。情報収集の実践者や語学学習者に有益な情報が圧縮されて書かれている。
読了日:12月31日 著者:佐藤 優,鈴木 琢磨


オバマは世界を救えるかオバマは世界を救えるか
2009年1月、オバマが大統領に就任したタイミングでまとめられた「オバマ以前のアメリカを総括し、オバマ後のアメリカを予想する」本。ウェブサイト「溜池通信」上で日々記されている吉崎節が全開。「アメリカウオッチャー」を自認している氏による、平易でわかりやすいアメリカ10年史といった趣でした。2009年12月時点で読み返すと、本書に書かれている以上のスピードで世界の状況がめまぐるしく変わっているのがよく分かる。
読了日:12月22日 著者:吉崎 達彦


有森裕子のマラソンブック フルマラソンで4時間を切る!有森裕子のマラソンブック フルマラソンで4時間を切る!
マラソン未経験者向けから始まり、ステップアップする毎に有森さんがワンポイントアドバイスを送るという内容。 フィジカルなトレーニング本ではないけれど、本当に大事なことが凝縮されて書かれているので、あとは読んだ当人がどう工夫するか次第、といった趣。サラッと読めるけど、ランナーには面白い。マガジンハウスがマラソン本を出す事自体が驚き。マラソンブームの広がりを表すのか、あるいは同社の変化を表すのか。
読了日:12月21日 著者:有森 裕子


成功者の絶対法則 セレンディピティ成功者の絶対法則 セレンディピティ
各界で際立った成果を収めた人々の「発見=セレンディピティ」を集めた事例紹介的な本。著者が東京理科大学の方だからか、理系研究者の実例多数。 「素人のように考え、玄人のように実行する」という言葉が印象に残った。 インクスという会社が金型職人の仕上げ作業=3ミクロン単位の研磨を正確に測って、機械の仕様に落とした=職人芸を体系化した、というくだりが非常に参考になる。属人的なスキルをどのように並行展開するか。
読了日:12月17日 著者:宮永 博史


寛容力 ~怒らないから選手は伸びる~寛容力 ~怒らないから選手は伸びる~
西武ライオンズ監督就任1年目で優勝した、渡辺久信監督の自叙伝的内容。 2009年4位に沈んだのは、やはり大久保打撃コーチの不在と正捕手・細川の負傷が大きかったのかなあ。 マネジメントスタイルとしては賛否両論ありそうだけど、日本一という結果を出したのは疑いようのない事実。 現役時代からは想像がつかないほど、監督・マネジメントのための準備と経験を積んできたのがよくわかります。やはり秀でた結果を出す人はそれに見合った準備をしているものだと感じました。
読了日:12月16日 著者:渡辺 久信


Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2009年 11/25号 [雑誌]Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2009年 11/25号 [雑誌]
世界全体の株価指数は概ね上昇。日本だけが立ち遅れ気味。これは「日本が問題・世界は経済危機から脱出」なのか、「日本が正常・世界が現状以上にバブってる」のか。 本当に強いのはBRICSで、世界が引っ張られているだけという気もする。「グローバル化した現代では、自国内の状況が悪くでも、国外マーケット(世界マーケット)の良し悪しで株価は変動する」という視点に気づかれました。
読了日:12月13日 著者:


Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2009年 11/11号 [雑誌]Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2009年 11/11号 [雑誌]
結局中国経済の強さは、バブルなのか本物なのか、誰も分からないという事を理解。
読了日:12月13日 著者:

 


Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2009年 11/18号 [雑誌]Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2009年 11/18号 [雑誌]
新聞の未来について極めて悲観的な記事を書きながら、本と書籍については「まだ明るい未来がある」という論調で、しかも素人の自分から見ても論理的な根拠を欠いた、従来どおりの紋切り型の旧メディア擁護に終始している。なぜこういう構成になったのか疑問。書籍には書籍の良さがあることはもちろん分かるけれど、「インターネットには編集目線がない」というような、旧来的な視点についてはあまり賛同できない。2009/9/16号と比べてもトーンが違いすぎていて、不思議。
読了日:12月07日 著者:


日本にオバマは生まれるか (PHP新書)日本にオバマは生まれるか (PHP新書)
オバマ陣営が展開した、インターネット戦略に関する著述が面白い。日本では俯瞰的な情報が多く、「草の根活動はどのように展開されているか」といった細かい情報はなかなか存在しないため、非常に勉強になりました。オバマ大統領の誕生にいたるまでの詳細なレポートを通じて、「こんな風に政治の新陳代謝が日本でも行われた良いのに」というメッセージを発する。実際には2009年夏に政権交代が起きていて、やや文章内の著述にずれが生じている(2009・12現在)。
読了日:12月06日 著者:横江 公美


迷惑メールは誰が出す? (新潮新書 283)迷惑メールは誰が出す? (新潮新書 283)
電子メールの技術的な事柄を平易に、分かりやすく書いた本。技術者の方は良く知っていることばかりですが、メールの仕組みの再確認にもなります。
読了日:12月06日 著者:岡嶋 裕史

読書メーター

 

12月はNewsweekに加え、オバマ大統領本を2冊、佐藤優本を1冊と、国際情勢関係の本が多かったです。

一方で、予想外に「情報収集論、読書の方法論」について有益な情報があった月でした。

2009年12月15日(火)、みどりかわさん、まーしーくんあやさん岡本さんと、「2009年マイベスト10冊」という集まりを行いました。すでにまーしーくんが、「linker」内のブログでネタにしていますね

みどりかわさんは、cremaさんのホームパーティでお知り合いになっていらい、情報交換をさせてもらっています。あやさんは、以前からお顔を知ってはいたのですが、実際にお話したのは今回が初めて。岡本さんは、Twitterでは存じ上げていたのですが、初めてお会いしました。

ルールとしては

  • 自分が今年影響を受けた10冊を選定
  • タイトル、なぜ影響を受けたかを140文字以内で書く
  • 当日はそのうち1-3冊程度を持ってきて、詳しく説明をしてもらう。

という前提を設けました。また、できれば2009年に出版された本を多く紹介する、という前提もつけました。

以下、僕がリストアップした10冊をご紹介します。

僕は図書館派で、「最新の本をできるだけ早く読む」ということに興味がないタイプなのですが、がんばって今年出版されたものをできるだけ入れてみました。

  

Movable Type Developer's Guide Volume 1 
MTのデータベース、APIの詳説。商業出版ではなく、個人によるpdf出版という形式。MTエンジニアが欲しいと思った内容を、個人レベルで、pdf出版という形で実現したことが画期的。著者の藤本さんは他にもpdf出版を行っており、いずれもCMSエンジニアの勉強にうってつけな書籍が多い。

Movable Type Developer's Guide Volume 1  

実践ロジカルシンキング (日経BPムック スキルアップシリーズ)
日経ビジネスアソシエ

今までのロジカルシンキングの解説本は、主にグロービスなどMBA系出版社によるものが多く、書き方も解説も小難しい内容が多かった。この本はビジュアルを多用して、それぞれのフレームワークをわかりやすく解説していて、とっつきやすい。

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まついさんちの「遊んじゃう家庭生活」

巻末の、この言葉に感動したので。

「私のおいっ子は中3だがもう家族とは口もきかない14歳だ

たまに話すときは敬語

その彼とほんの10年程前には小さな手をつないで歩いたのに

だから今我が家は期間限定の催し物会場のようなものかもしれない

私が息子たちに遊んでもらっているのだ

泣いていた小さな男の子

みんな順番におとなになる」


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佐藤可士和の超整理術

コンセプトを突き詰めて整理する。無駄なものをとことんそぎ落とす。営業もマーケティングもクリエイティブも開発も、突き詰めていくと、要点が共通していると改めて思った。 野口教授の「超」整理法より分かりやすく実践的

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マイクロソフト戦記―世界標準の作られ方 (新潮新書)

第三部25章に「デファクト」の成立要因が凝縮されている。コンソーシアム運営の大変さとメリット。ティッピングポイントを超える諸条件。デファクト成立の方程式はないけど、過去の経験談は常に貴重な資料。オープンソースに関わる自分にとっては貴重な資料。

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2011年新聞・テレビ消滅 (文春新書)

アメリカから始まった「新聞」というビジネスモデルの崩壊、地デジ導入によるテレビ視聴のパラダイムシフト、情報通信法の施行など、様々な要因から日本のマスメディアの斜陽を予測。3層による情報伝達モデルはとても分かりやすく、応用が利く分析方法。マスメディアに対する愛憎が感じられる。


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検索バカ (朝日新書)

「検索」を初め、「対話」「他者との関わり方」「クウキを読むと言うこと」など、現代の様々な現象についての考察が中心。軽くなっていく「言葉」や「他者との関わり」の中で、鋭くなる一方の「鋭利な言葉の暴走」といかに対峙するか、など、思索の快楽にあふれた良書。とにかく文章が洗練されている。

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戦争詐欺師

対外戦略観の違いに端を発する、超大国アメリカ内部のすさまじい派閥争い、跳梁跋扈する情報商人たち。公開情報の丁寧な整理と、アーミテージを初めとする当時の米国要人達へのインタビューを行い、泥沼化するイラク戦争の内部抗争をえぐった力作。

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ルポ 貧困大国アメリカ (岩波新書)
アメリカン・ドリームという言葉は、すでに幻想なのだろうか。医療保険なしに病院には行けず、あっても医療費をカバーしきれないという現実。別な書籍も合わせて、現在のアメリカの実情をもう少し深く知りたい。アメリカの医療制度はなぜ改革できないのか。個人的な疑問が深まった。
4004311128 

 情報のさばき方―新聞記者の実戦ヒント (朝日新書)

新聞記者という、情報のプロが書いた「情報整理術」。情報の真偽判断、伝わる文章の書き方など、にわかライターには真似ができない奥行きを随所に感じる。これだけ優れた情報哲学の持ち主がいるのに、新聞の紙面に信頼感を感じられなくなっているのは何故だろう。

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画像生成はいずれも G-Tools を利用しました。金子さん、いつもありがとうございます。

 

まず、いろいろな意味で衝撃だったのが「Movable Type Developers Gudie」でした。これは、Movable Typeのパワーユーザーとして名高い藤本さんが、pdfのみで出版したという、野心的試みの技術本です。

これまで、音楽やビデオなど、インターネットの普及による流通革命はどんどん進行して、「送り手=受け手」のダイレクトな流通が当たり前になってきたのですが、なぜか書籍や雑誌についてはまだ一般的ではなかったのですね。一応ウェブマガジンなどは存在するのですが、これは明らかに「ビジネス=広告モデル」であって、単に「雑誌の体裁をしたウェブサイト」というだけのものが多かったのです。

藤本さんのpdf出版は、「確実に購買者はいそうだけど、従来の出版社のロジックではビジネスにならない」書籍を、本当にダイレクトに売る、という意味で、なかなか革命的だと思います。今後、pdf出版はどんどん増えてきそうな気がします。

他の本をこうやって並べて見ると、今年の僕の読書傾向は

  • 世界情勢、特にアメリカについてより詳しく知りたい
  • 情報の整理の仕方、裁き方を自分なりに身につけたい

という気持ちが出ているなあ、と感じました。

今年は大体80-90冊ぐらいの本を読みましたが、来年は1ヶ月に10冊=年間120冊、を目標に読書をしようと心に決めました。

つい最近読んだ、「成功者の絶対法則 セレンディピティ」には

  • 毎月20冊、20ジャンルの本を読む
  • 読書のポートフォリオを分類して、各ジャンルから満遍なく読む
  • 物事の視点、発想をクロスすることによって新たな発想を生み出す

といった、かなりシステマチックな読書法が紹介されていました。毎月20冊は無理にしても、1年間、テーマを決めてそのジャンルの本を読む、というのはなかなか面白そうです。

来年はどんな本を読もうかな。

恒例の、1ヶ月の読書記録まとめです。

今月は少し冊数が少なめです。

 

11月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:491ページ

Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2009年 11/4号 [雑誌]Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2009年 11/4号 [雑誌]
特集名のとおり、経済学のこれまでと今について分かりやすくまとめられていてとても読みやすいです。 かつてNHKの「週刊こどもニュース」のキャスターをしていた、池上彰さんが、2009年11月時点のアメリカの問題を分かりやすくまとめていて、これだけでも一読の価値あり。 ブラジルのルイス大統領に対するコメントは相変わらず手厳しい。Newsweekって、もしかしたら、ばりばり保守本流の論調雑誌なんだろうか。
読了日:11月20日 著者:


「空気」と「世間」 (講談社現代新書 2006)「空気」と「世間」 (講談社現代新書 2006)
前半は阿部謹也さんと山本氏地平さんの著作をベースにした日本独特の概念「世間」と、「社会」について。後半は、鴻上さん自身が考える「世間」「空気」への対峙方法、付き合い方について。エッセイ、戯曲で書かれていた内容を引用しつつ、皮膚感覚の「世間やコミュニティとの付き合い方」を記述しています。第6章、7章だけ読んでも十分面白いと思います。藤原智美さんの「検索バカ」などと同時に読むと、面白さ倍増。
読了日:11月13日 著者:鴻上尚史


Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2009年 10/21号 [雑誌]Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2009年 10/21号 [雑誌]
今まで賛辞が送られていたブラジルのルイス大統領が、今度は360度外交を非難されている。イランやベネズエラなど、米国と折り合いの悪い国家と付き合っているかららしいけど。ベルルスコーニ首相ってイタリア人に人気あるんですね。
読了日:11月12日 著者:


Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2009年 10/14号 [雑誌]Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2009年 10/14号 [雑誌]
ブラジルが大型油田を発見したことを初めて知った。ブラジル絶好調。 やはり21世紀はBRICSと南半球の世紀になるのだろうか。
読了日:11月06日 著者:


2011年新聞・テレビ消滅 (文春新書)2011年新聞・テレビ消滅 (文春新書)
アメリカから始まった「新聞」というビジネスモデルの崩壊、地デジ導入によるテレビ視聴のパラダイムシフト、情報通信法の施行など、様々な要因から、日本のマスメディアの斜陽を予測している。3層による情報伝達モデルはとても分かりやすく、応用が利く分析方法。マスメディアに対する愛憎が感じられる。ニューズウィークの2009年9月16日号とあわせて読むと、より立体的にマスメディアの危機が浮かび上がる。
読了日:11月05日 著者:佐々木 俊尚

読書メーター

 

量が質を超える

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少し前に、情報の整理方法に関する書籍を読みました。
情報は1冊のノートにまとめなさい 100円でつくる万能「情報整理ノート」 (Nanaブックス)
情報は1冊のノートにまとめなさい 100円でつくる万能「情報整理ノート」 (Nanaブックス)

書籍の内容は、「情報を集約するいろいろな手法」「情報の整理方法」などといった、比較的一般的な方法論が中心だったのですが、その中で

「とにかく、メモの量を意識すること。圧倒的な量を重ねれば、プロの質を越えることができる」

みたいなフレーズがありました。(ものすごくうろ覚え)

正確な文章はともかく、その「量が質を超える」というフレーズが妙に印象に残っています。


佐々木俊尚さんの「2011年新聞・テレビ消滅」を読了しました。

2011年新聞・テレビ消滅 (文春新書)
2011年新聞・テレビ消滅 (文春新書) 

最近は、以前よりも真実味を帯びた「インターネットの普及によるマスメディアの崩壊」という話題・メディア論を良く聞きます。

この本も、とても面白かったので、読書メモ程度に感想文をつらつらと書きます。

タイトルには「2011年」という、具体的な西暦が書かれていますが、著者は以下のような理由を根拠として著述しています。

  • 2008年ごろから、アメリカの新聞社が続々と経営破たんしていること。アメリカの潮流は2、3年遅れて日本でも起こることが多い
  • 地上放送におけるアナログ波の停波。これまでの平均的な「番組をテレビ受像機で見る」というモデルは一度リセットされ、テレビ鑑賞の手段が多様化する。インターネット経由、CATV経由の視聴増加。HDDレコーダーによるタイムシフト視聴。視聴率調査が今まで以上に意味をなさなくなる。すなわち、従来型テレビ広告モデルの崩壊、媒体力の低下。
  • 通信放送法の施行。テレビ局によるコンテンツ独占形態の変化。

アメリカにおける新聞社の経営破たんは、ちょうど同じタイミングで呼んでいた「NewsWeek」でも詳しく記事化されており、あわせて読むと、非常に面白いです。

Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2009年 9/16号 [雑誌]
Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2009年 9/16号 [雑誌]

 

本書内では、Googleの及川氏が語ったという「マスメディアの3層モデル(コンテンツ、コンテナ、コンベヤの3Cモデル)」という視点でメディア構造を説明しています。例えば新聞は

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