伽藍とバザール

インターネット技術の世界には「伽藍とバザール」という、有名な言葉がある。

ある意味、インターネットのコミュニティの本質を表している言葉の一つなのでご紹介。

商業的なソフトウェアの開発手法と、インターネットのネットワークをつうじてプロジェクトを進めていく開発手法の比較をしたもの文章で、エリック・レイモンドという開発者によってまとめられた。

伽藍とは、「カテドラル」のことを意味する。カテドラルとは宗教の聖堂のこと。

大がかりで複雑なカテドラルを建築していくように、ソフトウェアの設計、開発、進行を緻密に、閉ざされたグループで進めていくのが「伽藍」。

みんなでわいわい言い合いながら、スクラップ・アンド・ビルドを続けていくのが「バザール」。

この文章が公開された90年代末は、まだまだマイクロソフトのような、企業や一部の開発者主導のソフト開発が中心だった。そこに、Linuxのような、世界中の人間がプロジェクトに集まって、やいのやいの言いながら進めていく開発手法は、大きな衝撃だった(そうだ)。

「バザール」と呼ばれる手法は、主に「オープンソース」のソフトウェア開発でよく見られる。(実際には、商業ソフトウェアでも、オープンソースのような手法をとっているケースはよくある)

こういったネットワーク上のコラボレーション作業は、ネットコミュニティの特性そのものが現れている。

興味がある方は、ぜひ原文をご覧下さい。ネット上で無料で公開されています