コミュニティの健全化と手作業の労力

Googleニュースで以下のようなニュースを見かけた。

コミュニティサイトに起因した児童犯罪被害、2012年も減少傾向に

出会い系サイトの自動犯罪減少は、減少傾向にあるということで、ニュース自体は喜ばしい内容だった。

このニュースを見ていてふと思い出したことがある。

犯罪数推移のグラフ

(※写真はRBB Today記事より引用)

以前の職場の関連部署で、ケータイサイトコミュニティのような、ポータルコミュニティを運営しており、各サイトの健全性をチェックする、という作業を続けている部署があった。

ポルノ写真の販売や、出会い系的な使われ方など、倫理的に問題ないかをチェックする作業を行なっていた。

とはいうものの、その部署がチェックするケータイサイトの数はおびただしかったため、関連会社含めて専門のチームを作って四六時中目視監視を行なっていた。

ポルノ写真や怪しい言動があったら、サイト管理者に連絡を行い、倫理基準を守るように警告を行う、というものだった。

写真についても、どこまでがポルノにあたり、どこまでが共用範囲か、内部で非常に激しい議論が行われた。乳頭が表示されたらアウトとするのは良いが、じゃあバストが下半分ぐらい出ているのはセーフなのか、バストのラインが全体の何%まで出ていればアウトなのか、女性が挑発的なポーズをとっているのはOKかNGか、同じポーズでも下着や水着だとどうなのか、とか・・・。

傍から見ると笑ってしまうような話なのだけど、なにしろ沢山のケータイサイトを管理する手前、

「なぜAサイトの写真はOKなのに、うちのサイトはNGなのだ。同じような写真なのに、どこが悪いのだ」

などと難癖をつけるサイト運営者はたくさんいて、かなり厳密な内規を作らないと、サイト間の扱いに不公平感が出てしまう。あいまいな基準だと、不平不満をいちいちつけてくるグレー業者に押さえが効かなくなるのだ。

当然、グレー運営者は、都合が悪くなると写真や問題発言をサイト上から消してしまうので、きちんど履歴をとって、言い逃れができないようにしていた。

コミュニティ、そしてオンラインサイトの運営の健全化は、なかなか自動化が難しい部分で、最終的には人力で対応しないといけない部分が多々ある。

コミュニティの運営、と一言で言うと簡単で華々しく聞こえるけれど、そのためには果たすべき労力がきちんとある、ということは、忘れてはいけない。