ネット上で情報発信するときに気をつけたい8つの法則

コミュニティへの参加者にせよ、コミュニティマネージャーにせよ、オンラインのコミュニティに参加するときは、どこまでの情報を、どのように公開するべきか、一度は悩むと思う。

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最近読了した書籍「パブリック」に、「パブリックであることの注意点」として、いくつかのポイントが記述されていた。

オリジナルの文章は少々冗長なのだが、ポイントとしてはよくまとまっていたため、抜粋してご紹介。

  • タトゥーの法則

ネットに出したものはすべて刺青だ。永久に残る。消えない。ウェブは忘れない。

  • 一面の法則

ニューヨークタイムズの一面に出て困るようなことは言うべきではない

なお、本文中には続けて「一面に乗るようなことを言うべきだ」とも記述されており、ネットの影響力・共感力をどんどん利用するべき、といったことも語られている。

  • 社会的破産の法則
    • ビジネス目的でソーシャルネットを使うのはいいが、キャパシティ以上の繋がりを作ると、最後には人間関係が破綻してしまう。

より多くの人につながれば、より多くの人に煩わされることにもなる。彼らは期待を抱く。あなたが彼らのコメントや質問に答えることを望み、中傷メールさえ送りつけ、今ではフェイスブックやツイッターやクオラといったユーザーどうしが質問しあう新しいサービスで、あなたにちょっかいをかけてくる。

  • 「荒らしにかまわない」の法則

より多くの人とより頻繁に関わっていれば、嫌なやつに出会う機会も増える。ネットが嫌なやつをつくるわけではない。ネットは彼らを目立たせ、その声を増幅するだけだ。荒らしを見かけたら、かまってはいけない。彼らは挑発するためだけにネットの会話に割り込んでくる。返事をすれば彼らの思うつぼだ。

  • 「飲んだらネットに近づくな」の法則

どんないい人でも、どんな分別のある人でも、アルコールが一定量を超えるとつかの間だけ嫌なやつになることがある。長い一日の終りに深酒すると、バカバカしさに我慢できなくなり、アホをアホと読んでしまってそれを一生後悔することになる。

  • 「正直さ」の法則

失敗したら、それを自分の責任と認めよう。そうすれば人はあなたを信頼し、次もそうすると思うだろう。

  • 「寛大になろう」の法則

人生に言えることはネットにも言える。人の役に立つなら情報を分け与えよう。情報源を公開しよう。リンクを貼ろう。

  • 「バカな真似はやめろ」の法則

このルールは上記の他のどのルールにも優先する。企業におけるブログとソーシャルメディアへの理想的な取り組み方を訊かれたら、僕は。つまるところひとつしか無いと考える。バカな真似はしないことだ。

どれもこれも、ネットで情報を発信していれば、身に覚えのあることばかり。改めて意識しておきたいところ

なお、引用元の「パブリック」には、他にも興味深いトピックが取り上げれている。写真が発明されて、普及を始めた頃の世相と、インターネット普及時の世相がよく似ていることや、グーテンベルクの活版印刷の発明とネットの発明の比較など、どれも面白いので、興味がある方はぜひご一読ください。

 パブリック―開かれたネットの価値を最大化せよ
パブリック―開かれたネットの価値を最大化せよ