ゲーム音楽ファン注目! ゲーム音楽をクラシックにアレンジして演奏するグループ 「EGC」がすばらしい

まずは、このビデオをご覧ください。

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お時間に余裕がある方は、ぜひファミコン版「ウィザードリィ」の四重奏バージョンをお聞きください。

ファミコンゲーム「ウィザードリィ」のゲーム音楽を、弦楽四重奏で演奏したビデオです。

本当に、見事な演奏です。

このすばらしい演奏は、Ensemble Game Classica (アンサンブルゲームクラシカ、以下EGC)の皆さんによるものです。

あまりに感動したので、EGCのメンバーにメールをして、いろいろとお聞きしました。

 

EGCとは何か

EGC

EGCは「ゲーム音楽をクラシックの室内楽で演奏する団体」として、ゲーム音楽を題材としたコンサート、ライブ活動を定期的に行っているグループです。

EGCのブログには、ゲーム音楽を、専門的な視点から見た解説を行っており、ゲーム、そしてゲーム音楽に対する、なみなみならぬ情熱と知識をうかがい知ることができます。

メールでお話を聞いたのは、EGCのブログを管理している大澤さん。大澤さんは、東京藝術大学でチェロを専攻したそうで、ウィザードリィの組曲も、大澤さんが編曲を行ったそうです。

なぜ、EGCに感動したか

きっかけは、ウィザードリィのコンサート映像でした。

最初は、普通に演奏を聴いていたのですが、何度か繰り返し聴いているうちに、どんどん演奏に惹きこまれていくのがわかりました。

なんでこんなに惹きこまれるのだろう? ・・・そう考えているうちに、あることに気が付きました。

EGCのコンサート演奏は、一見、普通の弦楽コンサートに見えます。

実は、この演奏には、オリジナルのウィザードリィにはない、編曲やアレンジが加えられています。ファミコン版ウィザードリィのBGMは、作曲家・羽田健太郎さんの作品です。EGCの皆さんは、ハネケンさんの原曲をもとに、編曲・アレンジを行って、新しい作品として昇華しているのです。

それに気がついたとき、僕は衝撃を受けました。僕はウィザードリィの音楽は何度も聴いて、CDも持っていたため、原曲との違いがはっきりわかりました。ゲーム音楽というのは、基本的にループ音楽です。それを、ループのくびきから解き放って、組曲として完成させているのです。

EGCの熱量

ゲーム音楽を組曲として再生するケースというのは、いくつかの著名なゲーム作品で事例があります。例えば、ドラゴンクエスト。ドラクエは、作曲者のすぎやまこういち先生が、フルオーケストラとして編曲、演奏をして、CDを発売しています。

しかし、ビジネス抜きで、ここまで手がけてしまうグループというのは、あまり見たことがありません。

EGCは、ウィザードリィのBGMを、組曲作品としてアレンジし、弦楽の四重奏として新たな息吹を吹き込み、さらにコンサートとして人前で披露できるほどに練習を繰りかえしています。

その過程を想像するだけでも、すぐに「なんてすごいことをやっているのだろう」と理解できます。

ブログを拝見しても、ゲーム音楽に対する思いが伝わってきました。大澤さんは、RPGツクールを利用して、ご自分でゲームを作ったこともあるそうです。僕は、アスキー時代、ウィザードリィを担当していましたし、RPGツクールの担当もしていました。RPGツクールは、ログイン編集部と、アスキーのゲーム事業部が、はじめ合同で手がけたプロジェクトだったのです。大澤さんのお話をきいて、とても嬉しく思いました。そういった部分も、僕がEGCに惹きこまれた理由かもしれません。

そして、EGCのブログで書かれている、ゲーム音楽に関する話が、いちいち面白いのです。

僕は、EGCのビデオ作品にも感動しましたが、EGC、そして大澤さんがゲーム音楽に対する「想い」や、ゲーム音楽を作品として作りなおす「熱量」に感動したのです。

EGCのこれからの活動

EGCは、今年(2013年)、いくつかのコンサートを予定しているそうです。

2013年5月 EGCミニコンサート ハミコン弦楽トリオvol.2

まずは今年の5月、東京の蒲田で、ミニコンサートを行うそうです。

曲目は以下のとおりです。

  • ナムコメドレー
  • スーパーマリオランド
  • ミシシッピー殺人事件の主題による変奏曲
  • 和風ゲームメドレー(ファミコンより)

などなど、聞くだけで、どんなコンサートになるのか、わくわくするような曲目です。

2013年12月 ゼノギアス弦楽合奏演奏会

さらに、今年の12月には、スクウェアの名作ゲームソフト「ゼノギアス」を題材にしたコンサートを、東京の東大島で予定しているとのこと。

こちらは、参加者も募集しているそうです。ゼノギアスをプレイしたことがある・ゼノギアスやスクウェアの作品が好きで、弦楽器ができる方は、参加を検討してみてはいかがでしょうか。

そして、ゼノギアスファン、ひいては、ゼノギアスの開発に携わった皆さんにも、ぜひ見てもらいたいなあ、と思いました。

これからも、EGCの活動を、応援していきたいと思います。