ブロードウェイを北に向かって散歩する (2012年10月13日)

PM5時過ぎに起き、急いで地下鉄に乗り、ブロードウェイに向かう。ミュージカル「CHICAGO」のチケットをオンラインで手に入れていたのだ。

僕はこれまで、ブロードウェイは、劇場がたくさんあつまる地域の名前だと思っていた。

しかし、それは勘違いだった。ニューヨークの地図を見ると、マンハッタン島の南北ににわたって、ブロードウェイという名前の道が通っている。もともとブロードウェイは、マンハッタンの目抜き通りの名前だったようだ。それがいつからか、現在の「ブロードウェイ=ミュージカルのメッカ」というイメージに置き換わったらしい。

せっかくなので、CHICAGOが上演される Ambassador Theatre の最寄り駅の手前で降り、マンハッタンを散歩することにした。

ブロードウェイの風景

CHICAGOが上演されるAmbassador Theaterの最寄り駅は、49street、もしくはロックフェラーセンター前など、いくつか存在する。だが、散歩のために、あえて数km離れたUnion Squareという駅で降り、劇場まで歩くことにした。地図上で言うと、マンハッタン島を北東に向かって進むような形になる。

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ブロードウェイの一こま

事前に調べたとおり、ブロードウェイは、いろいろな店が立ち並ぶ、賑やかな目抜き通りだった。通りの一部は歩行者天国のようになっていて、車が入り込めないようになっている。通りに面したカフェの一部は、椅子を路上に並べていて、客が腰をおろせるようになっている。

ブロードウェイ

この雰囲気を日本に例えると、どんな説明が適切だろう。いろいろ考えるがピンとこない。

あえて言うと、銀座と、表参道の路地裏を足して2で割ったような感じ、とでも言おうか。様々な店が並んでいる様子は銀座を思い起こさせる。路上にも関わらず、少し緩やかな空気が流れる感じは、表参道の路地裏の雰囲気に少し似ている。五番街などの有名なショッピングストリートが、銀座の表通りのようなものだとすれば、ブロードウェイは少し路地裏の感覚がある。

タイムズスクエア付近のトイザらス

タイムズスクエアの近くまで来るとだいぶ賑やかになる。写真は、タイムズスクエアの近くにあるトイザらスの外観。見てわかるとおり、アングリーバードのキャラクターが、スターウォーズのコスチュームに身を包んでいる看板がひときわ目立つ。トイザらスもそうだが、ニューヨークの街角では、アングリーバードのキャラクターを見る機会が意外なほど多かった。

日本では、よくマリオやポケモンのキャラクターがおもちゃ売り場の看板を飾っているが、ニューヨークはアングリーバードが旬な様子だった。これはとても印象深い。アングリーバードは、もともとiPhoneやChromeなどのブラウザで人気が出た、言わばばりばりネット育ちのゲームである。ニューヨークでは、このネット育ちのゲームキャラクターが大人気なのだ。ネットゲーム、スマート本ゲームが、いかに市民権を得たかの雄弁な証拠だと思う。

アングリーバードはiPhoneアプリとしてブレイクしたゲームだが、次は「ソーシャルゲーム」発のキャラクターが、トイザらスの看板を飾る日もそう遠くない気がする。

タイムズスクエア近辺

タイムズスクエア近辺は、人でいっぱいだった。よく映画やテレビニュースで見る光景そのままだった。僕はいつも、タイムズスクエア付近の道路、区画がどうなっているか不思議でしょうがなかったが、実際に現地を訪れて理解した。渋谷の109のように、道路がY字に分かれていて、その間にビルが立っているのだ。

路上では、テンガロンハットの男が、星条旗模様のホットパンツ一枚の半裸の状態で、ギターをかき鳴らしていた。この人は昔、テレビの情報番組で見たことがある。確か、ネイキッドカーボーイという男だ。他にも、自由の女神やスパイダーマンのコスチュームを来た人たちが、観光客似ちょっかいを出していた。

本当に、タイムズスクエア付近は、何から何までテレビで見たとおりの光景だった。あまりにも「どこかで見た風景」すぎて、逆に現実感がない感じがした。

タイムズスクエアについては他にも色々と発見があったのだが、それは次回の記事で詳しく書く。

夕方の変な時間まで昼寝したせいで、中途半端に空腹感を覚えた。本当はタイムズスクエア近辺で夕ごはんを食べたかったのだが、CHICAGOの上演時間に間に合いそうもない。しょうがないので、路上のホットドッグ屋さんでホットドッグを買うことにした。おねだんは$4。結構高い。今から思うと、結構ぼられたのかもしれない。

味は、昔マクドナルドで出していた、朝食メニューのホットドッグそのものだった。マックのホットドッグの味が好きではなかったが、「ああ、あの味は、ニューヨークのホットドッグを忠実に再現していたんだな」と気がついた。

ホットドッグ屋さんの親父が、僕の下手くそな英語を聞いて

「Chinese?」と問いかけてきた。

「No, Japanese.」と返答すると

「Oh! Hiroshima, Nagasaki, Fujiyama!」

と、これまた絵に描いたような、典型的な返事を返してきた。日本のイメージは、やっぱりこんなもんなのだな、と、なんだかあきれてしまった。

1,2分で一気にホットドッグを口の中に詰め込んで、CHICAGOの劇場へ向かうことにした。