MOMAの作品はむき出しのまま飾られていた (2012年10月12日)

NY滞在の最初の目的地、MOMAに向かう。16時頃まで昼寝したため、入館が少し遅れたが、17時頃までには入館できた。

目当ての作品や展示はないけれど、普段受けないような刺激を受けてみたい、と思ったのが、訪問の理由。

MOMAの看板

MOMAは毎週金曜日の夕方、16時から、無料で入館できるというシステムがある。僕もこれで入館した。

だが、リュックサックを持ってきたので、一度持ち物チェックを受けて預けなさい、と言われる。これがなかなかの混雑で、また20分程度時間を使ってしまう。最小限のボディバックで来ればよかった。

MOMAの入り口。金曜夕方は雨量解放のため、とても混雑していた

宿泊先の管理人さんに、「これからMOMAに行くんです」というと

「MOMAは5階の常設展まで上がって、降りるように見ていくのが良いみたいですよ。2、3階の低い方は特設展示が中心で、見るのにかなりパワーがいるので、常設展に行くまでに疲れちゃう人が多いみたいです。」

とアドバイスを受けた。

アドバイスに従い、5階まで上がってから観始めてみた。これが正解で、おそらく下から見ていくと、あっという間に時間がなくなっていただろう。2-3階は、指摘の通り特設展示が中心で、現代美術の中でも、さらに難解なコンセプトのものが多いようだった。実際、2-3階は、観覧するだけでも、かなりパワーが要る作品が多かった。

5階はピカソやセザンヌなど、よく知られている近代芸術館の作品が中心。4階はアンディ・ウォーホールなど、1960年代以降の、さらに現代に近い作家が中心。主に1980年代ぐらいまでの作品が中心だった。90年以降の作品は、あまり展示されていなかった。90年代以降の作品が展示されていたのは、2階の特設展が中心だった気がする。これは、本当に直近の作品の評価が確立されていない、ということかな。

 Henri RousseauのThe Sleeping Gypsyという作品

4階の一角にポップアートのコーナーがあり、ウォーホールの作品がいくつか展示されていたが、その一方で「Does Andy Warhol make you cry?」という作品展示されていたのが妙に印象的だった。

うーーん、現代美術で泣くほど感動したことってあったかな。僕はリキテンスタインの作品が好きで、「ぐっ」と感情を揺さぶられるような作品がいくつかあったけど、ウォーホールは正直良くわからない。

残念ながら、リキテンスタインの作品は、今回の滞在では見られなかった。どこかの企画展に貸し出されていたのかもしれない。

むき出しのまま、飾られる作品

MOMAで驚いたのは、作品が私的利用に限り撮影自由なこと。そして、作品がむき出しで飾られており、直接触ろうと思えば触れるぐらい、無防備に展示されていること。絵を守るようなケースは一切設置されていない。ピカソやセザンヌ、モジリアニなど、いかにも貴重そうな作品が、こんなに無防備に展示されている、ということに衝撃を受ける。

ピカソの作品を撮影する観覧車

MOMAでもう一つ、驚いたのは、階上から見下ろす空間がとても綺麗で、計算されていたこと。ベンチの配置や配色が、とても洗練されていた。空間設計が見事。こういうセンスがある人が羨ましい。ぼくは、デザインセンスがまるで無いので、なおさら羨ましく感じる。

上の階から見たMOMA内

来場者は美男美女が多く、また、センスが良い服装の人が多かった。ふと自分を見ると、寝ぐせがついていて、ちょっと恥ずかしくなった。リュックサックも、ノベルティでもらったものを無造作に背負ってNYに来たけど、買い換えたくなった。