エウレカセブンAO 第19話 「メイビー・トゥモロウー」感想

ああ、社長・・・。衝撃的な展開で、見終わったあと、少々頭が動きませんでした。ゲネラシオン・ブル社長、クリストフがあんな形で物語から姿を消すとは・・・

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以下、今回の感想です。

  • クリストフ・ブランの退場が悲しい
    • 親子の時間の終りと、フレアのこれから
    • エウレカと同じ視点
    • ゲネブルの行動原理と、これからのこと
  • スカブコーラルの目的ってなんだろう
    • 交響詩編世界のラストは、コーラリアンと人類の共生を模索して終わった
    • スカブコーラルのタイムスリップの目的?
  • その他

クリストフ・ブランの退場が悲しい

ゲネブル社長、フレアの父親。ひょうひょうとしていて、何を考えているか分からないところがありました。

印象が変わったのは、16話「ガーディアンズ・ハンマー」を見てから。ゲネブルが集めていたクォーツを、おしげも無く使ってしまうところを見て

  • 実はこの人、ものすごい善人じゃないか?
  • ビジネスとしてゲネブルを立ち上げたのではなく、なにかとてつもなく強い信念を持って行動しているんじゃないか

と思ったのです。それ以来、イビチャと同様、目が離せないお気に入りの登場人物でした。それが、こんな形で退場するとは・・・悲しすぎる・・・。


親子の時間の終りと、フレアのこれから

いくら葛藤があったとはいえ、フレアは父母共に失ってしまったわけで、その喪失感は想像に余りあります。フレアにとって、クリストフの死はどんな影響を与えるのだろう。

僕も子供がいるせいか、こういう「親子に起こった悲劇」は、見ているのがものすごく辛いです。喧嘩しようが隔絶があろうが、お互い生きていてこそ、というところはあるはず。クリストフがまた、娘のフレアに対しては、思いっきり不器用だったのも、リアル感があるというか、「そうそう、親父ってこうなんだよなー」と、自分を見ているようでした。今週は見ていて、とにかく、せつなかったです・・・。

エウレカと同じ視点

クリストフがトゥルースと対決する前に、「シークレットではなく、スカブコーラルこそが侵略者だったのかもしれない」と言っていたのが、とても心に引っかかっています。これは、エウレカがアオに言った言葉とほぼ同じ内容です。

ここから考えると、クリストフは最終的にエウレカと同じような視点、考えを持っていたことになります。クリストフはもともと、何を思ってゲネブルを作り、何のためにシークレットと戦っていたのでしょうか。そして、エウレカやクリストフが「シークレットは敵ではなく、スカブコーラルと戦わなくてはいけない」と思った理由は何なのでしょうか。

ゲネブルの行動原理と、これからのこと

AO世界で、これまで分かったことをまとめると

  • スカブコーラルは、人類にとって有効な資源として利用されており、スカブコーラルの周りには巨大な資金が動く
  • シークレットは、スカブコーラルを破壊する存在だと認識されていた
  • だから人類は、スカブコーラル産業を守るため、シークレットを排除しようとしてきた
  • スカブコーラルの暴走=スカブバーストは、地域、周囲の人間を消滅するような大災害である
  • それを防ぐために、クォーツを抜き取る、という方法が発見された。それを人類に教えたのはエウレカ

ここまでは、AOの物語の中で語られてきたことです。ここから推測するに、

  • ゲネブルの行動原理は
    • スカブコーラルを守り、産業を守る
    • そのために、スカブコーラルの破壊者であるシークレットを退治する
    • スカブコーラルが暴走しそうになる=スカブバーストが発生しそうになると、クォーツを抜き取り、暴走を停止させる

というのが、企業としての行動原理だったのかな、と考えてみました。

そして、「人類はスカブコーラルを利用しているつもりが、実は人類にとっては災害だったのだ」ということに、何かのきっかけで考えるに至った、ということでしょうか。クリストフがスカブコーラルに関する仮説を立てて、それが確信的になったということでしょう。はたして、クリストフはどんな考えを持っていたのでしょうか。

「大人は、過ちを正すことができない」というセリフも気になります。過ちってなんだろう。

スカブコーラルの目的ってなんだろう

ここから先、前作「交響詩編エウレカセブン」のネタバレが入ります。ご容赦ください。

交響詩編世界のラストは、コーラリアンと人類の共生を模索して終わった

前作の「交響詩編」世界では、スカブコーラル(=コーラリアン)は、地球を覆い尽くしてしまい、自種族以外の人類と対話を求めていました。結果的に、コーラリアンの半分と、人類の一部(半分?)は、宇宙の彼方に旅たち、残されたコーラリアンと人類が、地球上で共生を模索することになりました。

そして、レントンとエウレカが結婚。子供を作った。ところが、スカブコーラルが突然消失するという現象が発生。二人は、この現象を調査しており、その最中にエウレカとゲッコー号がタイムスリップして、まだ生まれる前の息子・アオと出会った。

ここまでが、交響詩篇の最終回ーエウレカセブンAOの物語が始まる前、のエピソードになります。

スカブコーラルのタイムスリップの目的?

ここから先は、完全な妄想になります。

交響詩篇の最終回は、スカブコーラルの司令クラスタ=エウレカが、レントンとの生活を選んで、スカブコーラルのくびきから解放されたラストでもありました。逆に言うと、司令クラスタがなくなった状態、つまりスカブコーラルの意思をひとつにまとめて、ひとつの生命体としてコントロールしていた存在がなくなった形になります。

スカブコーラルが、人類同様に、それぞれ個別の意思を持っているとすれば、別に人類との共生を考えないスカブコーラルがいてもおかしくないでしょう。

そうした「人類との共生」に疑問と持つ一部のスカブコーラルが、タイムスリップできるようになった。そして、そもそもスカブコーラルが地球に到着したところから、歴史をやり直そうと考えた。

スカブコーラルには、人類にとって有用なエネルギー(もしくは資源)となるため、人類はそのエネルギーを利用し、結果的に共存・・・というよりも、人類がスカブコーラルに依存するようになった。その一方で、スカブコーラルは、自分たちの胞子を人類に寄生させ、スカブなしでは生きられない(呼吸困難になる)ようにした。

結果的に「人類とスカブの共生」ではなくて、「スカブがなければ生きられない、スカブと従属関係にある人類」という形に歴史を変えて、「共生」の意味そのものを変えてしまおうとした・・・

というのが、スカブコーラルの目的だったのかな?と。

こう考えると、エウレカやクリストフの言葉と整合性があう気がするんですが・・・。この妄想が当たっているかどうかは、物語が進むに連れて明らかになるはずなので、自分の目で検証したいと思います。

その他

トゥルース=シークレット、たしかに衝撃といえば衝撃・・・なのですが、すでにそれっぽい絵が何度もあったのと、物語展開が急で、あまりインパクトがなかったような・・・なんだかんだで不憫なやつ・・・。