エウレカセブンAO 第16話 「ガーディアンズ・ハンマー」感想

いきなりの超展開。まだまだ物語が二転、三転しそうな予感がします。

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以下、ネタバレの感想がたくさんあるので、未見の方はご注意ください。

ゴルディロックスの消失と、「間違った世界」

今回は、アオがシークレットを巨大兵器で撃退したあと、ゴルディロックスが消失する・・・という、衝撃的展開。しかも、ただ消えるのではなく、「そもそも存在しないことになってしまった」というのがとてもひっかかります。

次週予告を見ると、ゲオルグのコンピュータもしくはどこかに、クロエたちゴルディロックスのメンバーの記録は残っているようです。はたして、ゴルディロックスはどうなってしまったんだろう。

今回、トゥルースがミサイルを操作したのは「ロシア」ではなくて、「ソ連」なんですよね。
わざわざ、ロシアではなく「ソ連のミサイル」にしたことも、強烈な違和感を生み出しています。

整理すると、今回の話は

  • 細かい部分がいろいろとおかしい、「何かが間違っている」AO世界

を、非常に強く打ち出しているエピソードでした。

今回の話を見て、トゥルースがAO世界のことを 「どうせ間違っている世界なんだ」 といっていたことを思い出しました。

だとすると、ここから考えられるのは

  • クロエたち、ゴルディロックスが消失してしまったような事件は、他にも起きている
  • トゥルースは、何かが世界を変えてしまっていることを知っている(それが、トゥルースの言う「真実」)
  • もしかしたら、エレナも、かつて世界が変わることによる影響受けたのではないか
  • そして、エレナやトゥルース達の「世界が変わった」原因は、エウレカにあるのではないか
  • だから、エレナやトゥルースは、エウレカを憎んでいるのでは

という構造です。

この妄想が当たっているかどうか、来週の「ラ・ヴィアン・ローズ」で少しは明らかになるのかな。副題が「Johhanson’s book」になっているので、なにがしかの手がかりは出てくるものと思ってよいでしょう。

ゲネラシオン・ブル内の火種

今回、ゲネブルの社長、クリストフ・ブランが、これまで集めた「クオーツ」を、すべてシークレット撃退のために使います。

一方、ゲネブル社の重役、スタンリーは、「ビッグブルーワールド」(おそらく、ゲネブルの親会社か株主?)と、内密に連絡を取り合い、ブランの行動をあまり良く思っていない描写が出てきます。

ゲネブル内にも、対立の火種があるようで、この先どうなっちゃうんでしょうか。

ところで、ゲネブルの社長・ブランは、各国の首脳と対等に渡り合う、切れ者の政商かとおもいきや、意外に人情家なところがあるようですね。スカブバーストを食い止めるために、ゲネブルが隠し持っていたクオーツをすべて使い切るとは。

スタンリーの内緒話によると、ゲネブルはクオーツを収集するために設立された会社だそうです。いわば、会社の資産をすべて使いきって大災害を食い止めようとしたわけで、ここだけみるとものすごい善人に見えます。イビチャも、子供を何よりも大事に考える、いわば善人なので、善人同士ブランとはウマが合うんでしょうか。

物語開始当初から感じていた、ゲネブル社の「うさんくささ」は、この「クオーツを集めて何かに使おうとしている」ところか来るものだったと分かりました。集めたクオーツを何に使うかは不明ですが・・・
(もしかしたら、最後までクオーツを集める理由は明かされないかもしれませんが)

ところで、スタンリーとビッグブルーワールド内密話を、ゴルディロックスのクロエが立ち聞きしているのが気になります。わざわざあそこにクロエを登場させる意味が明らかにあるわけで、クロエにはまだ重要な役割があるとみて間違いないでしょう。

「大富豪の革命」が意味するもの

次々に起こる超展開について、ふと、ムックに載っていた、京田監督のインタビューを思い出しました。

エウレカセブンAO FIRST EDITION
エウレカセブンAO FIRST EDITION

ムックに掲載されているインタビューの中に「大富豪の『革命』のような展開」と副題がついた項があります。

京田:今回、シリーズ構成をする上で試みたかったのは、トランプゲームの大富豪なんです。・・・一番弱いと思われていたカードが突然切り札になるみたいな、ドラスティックな変化というのを描きたかった。しかも、1回ひっくり返すだけじゃなくて、もう1回、大富豪でいうなら「革命返し」までやりたかった。

シリーズの中で、複数回、価値基準がひっくり返るような転換を埋め込むとすれば、15話から始まる「エウレカ登場」以降の後半戦は、まさに物語が「ひっくり返りはじめた」状態といえるでしょう。

ということは、今回の謎からさらに、もう一度物語がひっくり返る展開もありえるわけで。

まるで、アメリカの人気TVドラマシリーズのように、1-2話ごとに次々に話が急展開しそうです。

はたして、AO世界の何が「ひっくり返る」のか。それは、今後の物語に期待ですね。

がんばれアオ

ここから先は、完全に妄想になります。

今回、アオは、自分がとった行動で、ゴルディロックスが消滅する、という劇的な世界の変化を目にします。つまり

  • 自分のとった行動が、世界そのものを変えてしまった

ことに気がついているんですよね。いわば「バタフライ効果」の当事者になってしまっている。

設定によれば、アオは13歳だそうです。

13歳の少年が「自分の行動によって、世界、そして親しい人の運命を劇的に変えてしまう」経験をするのは、とても重い、と思うのです。

大人になれば、自分の行動が他人に少なからず影響を与え、その結果自分・他人の運命を変えてしまうことについて、理解もするし、受け止められもする。

だけど、こんな形で、親しい女の子の運命を変えてしまうのは、あまりに重い。アオは、どんな風にこの困難を乗り越えていくのでしょうか。

ふと気がつくと、自分がいつのまにか、アオを「自分の子ども」のような目で見ている自分に気がつきます。僕の年齢を考えると、アオぐらいの子供がいても全然おかしくないので、自然に父親目線になっちゃうんですよね。

アオというキャラクターは、繊細だけど、とても素直で、まっすぐな、曲がっていない子供として描かれています。

また、声優の本城雄太郎さんの演技が、アオの素直さをとてもよく出しているので、ついつい「イビチャのような、保護者目線」でアオを応援したくなるのです。

最初は、本城さんの演技を聞いて「なんだか、硬い演技だな」と思っていたのですが、最近はとても上手になってきているなー、と感じます。

自分の行動が、誰かの運命を変えることに気がついた繊細な少年は、はたして何を思うのか。

そしてアオは、その「重さ」に対して、何を考えてどのような決意をするのか。

固唾を飲んで見守りたいと思います。とにかく応援したい。がんばれアオ。

その他細かいネタ

人工衛星に「トリトン、ロデム、ポセイドン」という名前がついているのがツボ。これは相当年配じゃないと分からんネタだろう。

AOの設定によると、物語中の年代は2025年。アオは13歳。

つまり、アオは

  • 2012年=エウレカセブンAOが放映されている年

に生まれた設定なんですね。へー。