エウレカセブンAO 第15話 「ウォー・ヘッド」 感想

エウレカが元の世界に戻り、再びAO世界の「現在」を中心に物語が動き始めました。

3者+αの対立構造?

シークレットと対話して、コミュニケーションした、というのが驚きです。シークレットがスカブコーラルを敵対視している、いうのは、正直想像がつきませんでした。

「交響詩篇」の世界でも、抗体コーラリアンという名の生物が現れていますが、今回の「抗体」は果たして地球上のものなのか、あるいは別世界のものなのか。有機物、無機物が混在している、ということは、純粋に地球上の存在ではないような。

ここまでを整理すると、物語上にはおおまかに3者の存在がいて

  • 人類
  • スカブコーラル
  • シークレット

に分かれて、互いの思惑で動いている感じですね。「交響詩篇」の世界では、スカブコーラルは人類との融合、もしくは対話を求めていたはずなので、

  • スカブコーラル <=> 人類  

スカブはコミュニケーションを求め、人類は利用しようとしている

  • 人類 <=> シークレット

人類は最初シークレットに敵対、その後シークレットの利用を模索?  シークレットが人類に対してどう思っているかは不明

  • シークレット <=> スカブコーラル

シークレットはスカブコーラルを排除しようとしている。スカブコーラルはどう思っているか不明。 (ただし、スカブコーラルから生まれたエウレカは「シークレットは敵ではない」と語っている)

とまあ、まるで三国志のような状況です。さらに人類の中では、ゲネラシオン・ブル陣営、アメリカ陣営、日本陣営、沖縄諸島連合陣営がそれぞれの思惑で動いて・・・と、3者+αの対立構造になっています。どうなっちゃうんでしょうか。

トゥルースとナルは「スカブコーラル」を守る存在?

上で整理したとおりだとすると、トゥルースとナルは、明らかに「スカブコーラル」側というか、スカブコーラルを守ろうとしているようです。そうやって考えると、トゥルースがシークレットを見て「招かれざる客」と言った理由もよくわかる。スカブコーラルの利用を模索する日本は、トゥルースにとってはある意味共同戦線を展開する相手。そして、スカブコーラルからクォーツを抜き出し、スカブコーラルの活動を停止させているゲネラシオン・ブルは、敵に当たる。だから、トゥルースはゲネブルを襲撃した。すべて説明がつきます。

ナルは、スカブコーラルが体内に広がり始めて、いわばスカブコーラルと「一体化し始めた状態」。立場的にはトゥルースと非常に近い、「スカブコーラル」側の人間、と言える。「交響詩篇」でいうと、ダイアンに近い存在です。そう考えると、劇中に登場する「ヨハンソン」という人物も、交響詩篇のダイアンに近い存在なのじゃないかな。スカブコーラルの存在に気づいて、スカブコーラルに取り込まれていく存在、というか。

アオはどう考える

一方、アオは、エウレカと(おそらく)レントンの子供。つまり、スカブコーラル(コーラリアン)と人類の子供であります。上の3者から見ると、すべての集団の間に位置する存在でもあるわけで、そりゃー悩むはず。自分は何者だろう・・・と、自我そのものがゆらぎはじめてもおかしくない。

おそらく、ゲネブルのメインスタッフは、アオが人類とコーラリアンの混血であること、地球が未来の世界においてどうなってしまうか、をすべて知っているんでしょうね。エウレカが10年前の地球に来て、イビチャと一緒にスカブバーストを食い止めるべく共闘しているところを見ると、エウレカがゲネブルの関係者にいろいろなことを話していてもおかしくない。

  • 人類はスカブコーラルに侵食されてしまい、一度宇宙に逃げること
  • 一万年の時を経て、地球に帰ること
  • スカブコーラルと人類はギリギリの状態まで進み、最終的に互いの種の滅亡は回避されたこと

など、ゲネブルの社長は当然知っているのでしょう。

アオはとても繊細な少年なので、「(3者の)どこにも属さない、だれでもない」自分に対して、どうやって折り合いをつけていくのか、が、これからの物語のキーになるのかなあ。

アオには、ぜひつらい状況を乗り越えて、自分の道を来開いて欲しいです。

序破急の「破」が始まった

物語の展開を「序破急」で考えると、今回から「破」が始まった感じですね。エウレカが出現した13-14話で、大きく物語が動いた感じがしましたが、15話を見ると、まだ「序」だったのかなあ、と思います。これからがAO世界に生きる人物にとって、ほんとうの意味での物語の始まりなのだなあ、と。

そして、序破急の「急」は、レントンが登場することで始まる・・・のかな?