エウレカセブンAO 第11話 「プラトー・オブ・ミラー」感想

一気に物語が動き出した回でした。そろそろ、AO世界の全貌が明かされ始めた感じがあります。ただ、相変わらず情報量が多く、まだ謎解きの核心に迫るようなものではないため、謎は謎のままの状態です。

謎だらけの世界と情報整理

今回はとにかく情報が多かったので、本編中から読み取れた事を整理してみました。

エレナ・ピープルズとミラーの謎

ミラーは実在の人物かどうか、本編からは読み取れませんでした。同じ場所、同じ時間に存在していたのは間違いないけれど、トラパーの粒子になって消えてしまったところを見ると、そもそも「人間」だったのか、あるいはトラパーが作った人間のようなものだったのか。とりあえず話中の情報から読み取れたのは以下のとおり。

  • ミラーは半年前に、イギリスのライブハウスで活躍していた。そこで、ゲネラシオン・ブルと半年間の専属契約をした
  • エレナは、2年前にゲネラシオン・ブルに入り訓練を受けていた
  • ミラーは、アメリカ・イギリスのスパイとしてゲネブル社の秘密を追っていた
  • しかし、2ヶ月前から、ミラーはすり替わっている。この2ヶ月間のミラーは、アメリカ・イギリスが派遣した人間と同一人物ではない。
  • 戸籍上のエレナ・ピープルズはすでに死んでいる

ミラーがゲネブルに来た時は本物の人間だったとして、その後本物のミラーはどこに消えたのか。ミラーについて分かったことは、実はほとんど無いに等しい状態です。

トラパーの濃度が高い地域で生まれた子供たちは、IFOを操縦できる

これ、なんで子供だけなんでしょうね。トラパーの影響を受ける地域に生まれた大人ではダメなんでしょうか。物語中では、スカブバーストがきっかけで日本は敗戦したことになっているので、数十年前からトラパーの影響を受けて育った子供はいるはず。

(子供しかIFOを操縦できないのは、個人的には演出上の理由だと思っているのですが)

ゲネラシオン・ブルはどこまで知っているのか

スカブバーストが起こった際に現れる光の柱について、イビチャとレベッカは何かを知っていました。ゲネラシオン・ブルは、何をどこまで知っているのでしょうか。そういえば、ゲネラシオン・ブルの本社の形は、シウダデス・デル・シエロそっくりです。何か関係があるのかな。

アオは遺伝子レベルで違う部分がある

ゲネラシオン・ブルのスタッフの言葉として出てきた言葉です。ゲネブルはアオのことをどこまで知っているんだろう。

AO世界とは別に存在する世界

第9話「イン・ザ・ダーク・ウィー・リブ」の段階でなんとなく感じた通り、AO世界とは別に、設定上異なるもう一つの世界が存在することは間違いないでしょう。これは、謎だらけの今回の話の中で、一つだけはっきり分かったことです。

久しぶりにエウレカの姿が本編中に現れました。額にエメラルドがあることから「交響詩篇エウレカセブン」のエウレカ、であることは間違い無いですね。レントンとエウレカの、月の刻印まで画面に現れていました。

問題は、エウレカとエレナが目撃した世界が「交響詩篇の世界」そのものかどうか、まだ確証がないこと。交響詩篇の世界と空間的に地続きなのか、時間軸が異なるのか、はたまた平行世界扱いなのは、まったく分からないまま。

エレナとミラーが、アオの手を取りながら「ここは本当の世界じゃない、世界の外側に行こう」と言っていました。世界の外側ってどこだろう?

「AO世界」は、何が間違っているんだろう

エレナが「ここはほんとうの世界じゃない」と言った言葉が、妙に頭に引っかかっています。

だとすれば、「AO世界」は、何が間違っているんだろう。

AO世界から離れて、僕達が住んでいる今の地球を考えてみると、2008年あたりから始まる、世界恐慌・欧州経済不安・東北大震災と原発危機と、ここ数年は「何かが間違っている」状態が続いているような気がします。

スタッフの皆さんは、そんな現在の「地球」の状態と、AO世界を重ねあわせて、「間違った世界から」飛び出す、逃げる、もしくは自立していく存在として、まだ幼い子供たちに未来を託そうとしているのかな。

脇を固めるキャラクターが良い味出してました

今回のお話で、良かったなーと思ったのは、イビチャとガゼルでした。

イビチャは、真っ先アオやエレナといった子供たちを心配していて、ブレないところを見せてくれました。イビチャの最優先事項は、徹頭徹尾パイドパイパーの子供たちを守ることなんですね。

ガゼルは、物語の展開上、狂言回しのような役で「AO世界」の謎に振り回される存在です。ガゼル自身はそれが気に入らなくて、AO世界の謎に挑んで、謎を解こうとしている。

ある意味、視聴者の自分たちと全く同じ視点・同じ立場にいる人間で、AO開始当初から、その存在にブレがありません。おそらくガゼルたちは最後まで、我々視聴者が投影されたキャラクターとして、物語を見届けていく存在なのでしょう。

今回は、脇を固めるキャラクターが活きていて、存在感を感じさせる回でありました。