エウレカセブンAO 第9話 「イン・ザ・ダーク・ウィー・リブ」感想

相変わらず謎が謎を呼ぶ展開。なんだか

  • 交響詩篇エウレカセブン = ファーストガンダム
  • エウレカセブンAO = Z(ゼータ)ガンダム

みたい。Ζガンダムのような、重苦しい展開が続いてます。

スカブバースト=核爆発?

今回、気になったのは

  • AOの世界の日本では、70年前に戦争があり、敗戦直前にスカブバーストが発生している
  • 使用済みのクォーツ(ダメージドクォーツ)を再処理して利用しようとしている

です。この部分だけ抜き取ってみると、

  • クォーツ=ウラン
  • スカブバースト=核爆発

のメタファーのように見えるですよね。スカブバーストの際に発生するシークレットを軍事利用したい、というセリフがありましたが、これなんかまさに「核兵器」のメタファーになっているのかな、と。

もう一つ気になったのは、

  • 作中の日本は、僕達が住んでいるこの「日本」と異なる世界となっている

なんとなく、今自分が住んでいる「日本」の近未来、という前提で見ていましたが、そもそも「日本」の定義自体が違うのでは?ということ。

  • 今自分がいる日本(ここでは、仮に「現実世界」と名づけます)は、第二次世界大戦で敗戦。敗戦直前に起こったのは、広島と長崎への各爆弾投下。
  • エウレカセブンAO(仮に「AO世界」と名づけます。)では、敗戦直前に起こったのは、スカブバースト。起こったのは、東京

という世界観になっています。ここからして、もう違う。

クォーツ=核燃料、スカブバースト=核爆発 のメタファーだとすると、トゥルースがスカブバーストを「招かれざるもの」と称するのも分かる気がしますし、クォーツの回収を最優先するゲネラシオン・ブル=かなり危ないことをしている組織、ということになりますね。

トゥルースが「核」燃料的なクォーツ、「核燃料=原発」に当たるスカブバーストを敵視する理由にも説明がつくし、核的なものを集める組織=ゲネラシオン・ブルを敵視するのも納得できます。

人類が扱うには危険すぎるエネルギーの象徴=スカブバースト

一方で、アラタ・ナルがスカブの近くにきて、呼吸困難が治る描写があった (7話) ので、スカブバーストやクォーツなどが、そのまま「核」というわけではないのでしょう。

おそらく、スカブバーストやクォーツは

「大きすぎる力を持ち、利用方法によっては人類を破滅させかねない、巨大な力」

の象徴であって、この「巨大な力」を、国家や営利組織が、自分たちの都合の良いように利用して良いのか、そもそも扱いきれるのか?というのが、AO世界のテーマの一つかな、と思いました。

「巨大な力」は別になんでもよくて、核エネルギーかもしれないし、火山活動や大津波のような自然の脅威かもしれないし、台風のようなものかもしれない。ともかく、人智を遥かに超えた、巨大な力のこと。

そういう、「巨大な力」をうまく利用して、富や軍事力を得ようとする国家や地域社会といった「組織」と、そういった組織とは一線を画しているアオやナルのような子供たちが、どう対峙し、何を感じていくのか、といったことも、今後の物語の重要なキーになるのかなあ・・・と感じました。

エウレカセブンAOの世界構造

ここから先は、完全な妄想の世界ですが、

仮に

  • 現実世界=真実(トゥルース)=スカブバーストやゲネラシオン・ブルが存在しない
  • AO世界=現実世界と並行するもう一つの世界=スカブバーストやゲネラシオン・ブルが存在する

の2つの平行世界があり、「現実世界」の人々が、何がしかの理由で、「AO世界」に取り込まれている。つまり、映画の「マトリクス」みたいな世界になっている、と仮設を立てると、物語りの構造が理解できる気がします。そして、マトリクスで言うエージェント=トゥルース、という位置づけなのではないかな、と。

まあ、マトリクス世界かどうかは置いといて、AOの世界には、異なる、もう一つの並行世界があるのは、間違いない気がするんですが・・・。(じゃないと、エウレカが突然空から落ちてきた理由に対する説明がつかない)

もう一つ、今回改めて気がついたのですが、エウレカセブンAOの1stシリーズは、オープニングにもエンディングにも「鳥」が登場しています。「羽を持つ、空を飛べる」鳥が、キービジュアルになっているんですよね。

アオにとって、鳥のように空を飛ぶための手段がニルバーシュ、ということかな。このへんも、エウレカセブンAOの世界を読み解く一つの手がかりかな?

次回は、一気に物語の展開が加速しそうです。どんな話になるんだろう。