今さらながら「交響詩篇エウレカセブン」にハマってしまった件

最近、アニメ「交響詩篇エウレカセブン」を全話見終わりました。

交響詩篇エウレカセブン 1 [DVD]
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いやー、面白かったです。ここ最近では「フレッシュ・プリキュア!」「鋼の錬金術師」以来の衝撃です。全話見終わった後、しばらく心と魂が作品世界に残っている気がして、地面に足がつかず、フワフワしていました。妻子持ちの自分が見ても、ぐっとくる場面が何箇所もありました。このアニメを10代の思春期時代に見ていたら、現実世界に帰ってこれなくなって、大変だったかも。

すでにテレビでは、続編的なシリーズ「エウレカセブンAO」が放映されていますね。

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以下、今さらですが、「なぜ自分がエウレカセブンにはまったのか」、心の中をまとめておきます。

交響詩篇エウレカセブンとは

交響詩篇エウレカセブンとは、2005年から2006年にかけて放映されたアニメです。メディア横断プロジェクト「エウレカセブンプロジェクト」の中核だったそうです。

一言で言うと

  • 「ボーイ・ミーツ・ガール」を軸とした、少年の成長を姿を描く物語

であり、その舞台背景として、ロボットやハードなSFアクションが展開するアニメです。

物語自体が非常に作りの大きな、スケール感のある構想で描かれていて、最後まで息もつかせぬ展開でストーリーが進みます。この、スケール感の大きさが魅力的なアニメでした。

どこが魅力的だったのか

少年の成長物語

物語の主人公、レントン・サーストンの成長が、とても心に響きました。レントン役の声優・三瓶由布子さんがとても上手で、50話の間に様々な経験をして成長する、少年・レントンを見事に演じています。三瓶さんの名演技も相まって、レントンの成長がぐっと胸に迫ってきました。個人的に、レントンの声優は三瓶さん以外では絶対に成立しなかった、と言えるぐらい、素晴らしいものでした。

三瓶由布子さんというと、僕は「プリキュア5」のキュアドリームの印象しかなかったので、とても新鮮でした。(実際のところは、少年役として有名になった方みたいですね。)

初々しい「ボーイ・ミーツ・ガール」ストーリー

このアニメの主軸は、間違いなく、主人公・レントンと、ヒロイン・エウレカの「ボーイ・ミーツ・ガール」のストーリーです。

シリーズの大きな枠組としては、「異なる種族、異なる知識生命体は共存できるか」といった、ハードな世界観を元に展開していきます。ですが、レントンとエウレカという、感情移入せずにはいられない、魅力的な二人の主人公が常に物語の中心にいるため、最後まで軸がぶれず、エウレカセブンの世界に違和感なく入っていけました。

音楽が佐藤直紀+ハウス・クラブ系

音楽がすべて「ツボ」でした。佐藤直紀さんは、「プリキュア」シリーズの音楽担当として著名な方です。佐藤さんの、オーケストラ演奏による楽曲の数々は、どれもこれも聞いていて飽きが来ません。

また、佐藤直紀さんの楽曲とは別に、電気グルーヴやDJ Kagamiによるハウス系のBGMが、とても映像とマッチしていました。BGMと映像のハマリ具合が、アニメ映像の完成度の高さとあいまって、映像作品としてクオリティが高いのが印象的でした。

批判的な声もあるけれど、個人的には全て肯定したい

エウレカセブンには、さまざまな批判もあります。いわく、エヴァの影響を受けている。いわく、ガンダムで似たようなシーンがあった、など。

確かに、レントン少年が月光号を飛び出すシーンは、初代「ガンダム」でアムロ・レイが彷徨し、ランバ・ラルやハモンと触れ合うシーンを彷彿とさせます。エウレカとアネモネのキャラクター設定は、エヴァにおける綾波レイ、惣流・アスカ・ラングレーを想起させます。その他、エウレカセブンは、様々なアニメ、映画のオマージュを感じさせるシーンがいくつかあります。

これらをすべて踏まえて上で、なお、「エウレカセブン」のストーリーと、登場人物には、この上ない魅力を感じます。「オマージュ」の一言で収まらない、+アルファがあるのです。それは言ってみれば、京田監督を始めとした、スタッフの皆さんが、これらのオマージュをすべて「取り込んで、理解した上で昇華している」せいだ、感じました。

一部では、こういったオマージュ部分に批判的な声もあるようですが、個人的にはそれらをすべて踏まえた上で、すべて肯定したい。

エウレカセブンを見ていると、すべてのシーンは、過去の名作を踏まえたつつも「エウレカセブン」の世界の中で昇華しているのが分かるため、見ていて全く違和感を感じないのです。

また、物語がきちんと完結していて、大団円を迎えていることも、素晴らしいなあとかんじました。50話で描かれた、物語のラストシーンにはいろんな意見があると思いますが、僕にはレントンが「勝ち取った」ハッピーエンドそのものに見えました。

古川日出男さんの物語世界によく似ている

エウレカセブンを見ていて、「古川日出男さんの作る物語世界に、とても似ているところがある」と感じました。古川さんと一緒に演劇をしていた頃に、古川さんが書いていた物語の世界観が、エウレカセブンと良く似ているのです。

これは、古川日出男さんと、エウレカセブンの京田知己監督の感性がきっと似ているせいじゃないかな、と感じました。もし京田監督や、シリーズ構成の佐藤大さんが、アニメではなく小説の世界に行っていたなら、おそらく古川日出男さんの作品のような物語を作っていたことでしょう。逆に、もし古川さんが「映像作品」を作ったとしたら、京田監督が作った「エウレカセブン」の映像のような作品を作ったことでしょう、

思わず、古川さんに「エウレカセブン、見てください」とお薦めしてしまいました。個人的に、古川日出男さんと京田克己監督の座談会を聞いてみたい気がします。そのときは、僕も会社を休んで同席して、いろいろとエウレカセブンを酒の肴にいろいろと語り明かしたいところです。

というわけで、僕が感じた「交響詩篇エウレカセブン」の魅力の数々でした。

エウレカセブンの各話評論・感想としては、「蒼穹のぺうげおっと」さんのブログが素晴らしく、お勧めです。物語の独自解釈、エウレカセブンに対する愛情、その他読んでいて思わずうなるエントリーばかりでした。

エウレカセブンAOも楽しみ

エウレカセブンAOも、前作以上に謎めいていて、毎週楽しみに見ています。これから半年近く、リアルタイムでこの物語を楽しめるかと思うと、ワクワクします。エウレカセブンについては、物語に散りばめられた謎について、友達とワイワイ語りながら世界観を楽しむところまで含めて、ひとつの作品だと思うので、これから毎週SNSやブログで感想大会をしたいなー。

もし、エウレカセブン以外にも、お勧めアニメ・漫画・コンテンツなどありましたら、ぜひ教えて下さい。