1500語の英語・Globishは世界標準の言語になるのか
先日の日本語版Newsweekに、「Globish」と題した記事が掲載されておりました。
Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2010年 6/30号 [雑誌] ![Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2010年 6/30号 [雑誌]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51w8mXcam9L._SL160_.jpg)
Globishとはなんでしょうか?NewsweekやWikipediaによると、
「1500語だけで構成される、簡易英語。インターネットの普及と共に、非英語ネイティブも含めた意思疎通に使われている、意思疎通のための英語」
といった位置づけをされておりました。
英語版のNewsweekには、英語による原語版の記事が掲載されております。
(日本語版Newsweekには、2010年7月5日現在、まだオンライン上には公開されておりません)
アメリカが外国向けに放送している、「Voice Of America」という非常に有名なラジオ局があります。
VOAという略称が有名ですが、この局のプログラムは、主要1800語のみで構成されていることは、よく知られています。
VOAのプログラムは、非英語ネイティブ向けに構成されており、非常に読みやすく、聞き取りやすい英語で放送されています。
このVOAの英語も、上述の「Globish」の一種と言ってさしつかえ無い気がします。
VOAは、英語の学習教材としてよく使われますが、VOAを通じて英語を学んだ人は、「アメリカ型のGlobishを学んだ人だ」とも言えるでしょう。
インターネットやオープンソースのコミュニティで、意思疎通のために使われている英語は、まさにこの「Globish」です。
僕は、英語のボキャブラリーがあまり豊かではありません。このため、どうしても平易な英単語を組み合わせて会話を行ってしまいます。僕の使っている英語は、Globishそのものです。
ネット上の掲示板を見ていると、僕だけに限らず、非英語ネイティブが数多く入っているコミュニティほど、この「Globish」に近い言葉が行きかっています。英語ネイティブのメンバーも、こうした非ネイティブに気を使ってか、比較的分かりやすい言葉を中心に書き込みがあったり、メーリングリストが回ったりしているうちに、コミュニティ全体が「平易な英語」に支配されるようになっていくのが分かります。
普段、Movable Typeを使っている方は、アメリカのフォーラム「MovableType.org」のフォーラムにアクセスすると、「Globish」を肌で感じることができると思います。語学コミュニティ「Lang-8」で使われている英語も、このGlobishが大半を占めております。
おそらく、ネット上で、多国籍コミュニティに所属している人たちは、みなそれぞれの形で「Globish」に触れているはずです。
Globishは、まさにインターネットコミュニティが作っていった、簡易型英語です。
このGlobish、これからどこまで広がるか、個人的にとても興味があります。
そして、イギリスとアメリカの英語が既にかなり違うように、Globishのユーザーと、既存のネイティブイングリッシュスピーカーとの間に、思いもしないような摩擦や衝突が起こるんじゃないかとも思います。
たとえば、Globishしか話せない多国籍人に対する差別や排斥が起きないのだろうか、とか。

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