2010年4月アーカイブ

最近読了した「語学で身を立てる」という本がとても面白かったのです。

語学で身を立てる (集英社新書)
語学で身を立てる (集英社新書) 

語学の本、という以上に、人生論としてもビジネス本としても、とても読み応えがありました。

例えば、「語学力があるのに仕事を失う人」という話題があるのですが、著者は具体例をいくつか挙げています。

・納期を守らない人

・手抜きをする人(訳抜けがあったり、原稿の処理が不親切だったりする)

・自分の実力に対して謙虚でない人

私は、せっかく素晴らしい実力を持ちながら、このようなことで仕事を失っていった人をたくさんみてきました。・・・

これは語学でなくても、どこの業界でも当てはまりそうで、胸に刺さります。

・・・というか「だめじゃん、俺」と思う自分が情けない・・・。

 

他にも、翻訳の世界をベースに、様々な仕事論、自己研鑽論が続くのですが、特に自分の心に刺さったフレーズがあったので、少々長いですが引用します。

 物語欲とは

僕は第三舞台と鴻上尚史さんが大好きです。

本棚には、鴻上さんの戯曲やエッセイがずらっと並んでいます。

今でも時折読み返しては、ほとんど古びていない内容に驚くことがあります。

 

鴻上さんがかつて書いた中で、今でも忘れられない文章あります。

詳細な文面は忘れてしまいましたが、ダイエットに没頭するあまり、誤って死んでしまった女性を取り上げたものでした。そこには、こんなことが書かれていました。

 

「ある女性が、ダイエットに没頭するあまり、栄養失調で死んでしまった。

人間の三大欲求は睡眠欲、食欲、性欲といわれているが、彼女は食欲よりも、ダイエットを優先させたのだ。

人間は本来、生存本能を持っていると言われるが、それではなぜ彼女がダイエットで死んでしまったのか、説明ができない。

おそらく彼女は、ダイエットが進むたび

『あと○kgやせたら、理想の自分になれる』

『あと○kgやせたら、きっと世界は変わる』

と、理想の自分を思い描きながら、死んだに違いない。

彼女が求める『理想の自分』への欲求が、人間の本能を凌駕してしまったのだ。

僕はこれを『物語欲』と名づけたい。

そして、人間は、どうしようもないほど、自分自身の『物語』を求める生き物である」

20年前の記憶なので、多少、僕自身の文章が混じっていますが、概ねこのような内容でした。ダイエットによる死亡は、過去の話ではなく、現在でも多数存在します

 

 「勝間和代」という物語マーケティング

この「物語欲」を刺激することで、ベストセラーにつなげたのが、勝間和代さんです。

世界の歴史や出来事を調べていると、意外なほど短期間の間に、様々な物事が移り変わっているのに驚くことがあります。

1991年、アメリカをはじめとする連合軍と、クウェートを占拠したイラク軍との間に、「湾岸戦争」が起こったのは、比較的記憶に新しい出来事です。

調べてみると、たった5年前、1986年前後は、アメリカとイラクは、ほぼ「同盟関係」と言っても良いほどに、利害関係が一致していました。

「・・・1984年にイラクはアメリカと国交を回復し、1988年に至るまでサッダーム・フセイン政権に総額297億ドルの兵器供給を行った。・・・」

(Wikipedia「イラク」の項より)

少し前になりますが、ある自動車のCMで、サラ・ヴォーンの「ピーターガン」のアレンジバージョンが使われていました。

サラ・ヴォーンは知る人ぞ知る、伝説のジャズボーカリストです。僕のような半可通でも名前を知っているぐらいなので、ジャズの世界では比類ないボーカリストだったのだと思います。

peter_gunn_1 

このピーターガンは、元々はアメリカの人気ドラマの主題歌だったそうです。

Youtubeには、アレンジされる前の、オリジナルの「ピーターガン」もアップロードされています。

 

peter_gunn_2

 

聞き比べると面白いですね。

少し脱線しますが、このアレンジを聞いていると、2002年の日韓ワールドカップ時に、NikeがCMに使っていた、エルビス・プレスリーの「リトル・コンバセーション」のアレンジを思い出します。ピーターガンのアレンジとテイストが似ています。

3月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:2067ページ

Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2010年 1/21号 [雑誌]Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2010年 1/21号 [雑誌]
Numberが時折特集する「アスリート、スポーツからちょっと離れた特集」はいつも素晴らしい。一流の結果を残した各ジャンルのチームから、それぞれの監督、コーチ、育成スタッフなどのインタビューを交えた「組織論」。どれもこれも含蓄がある言葉ばかり。アスレチックスのGMを務めたビリー・ビーン(「マネーボール」の題材になった名GM)も含めると完璧だったかなー、と思ったりして。
読了日:03月28日 著者:


カラー版 メッカ―聖地の素顔 (岩波新書)カラー版 メッカ―聖地の素顔 (岩波新書)
異教徒は決して立ち入ることができない、イスラム教の聖地・メッカとメディナ。イスラム教に改宗することで撮影許可を得た著者の写真を集めた新書。どの写真も素晴らしいものばかり。イスラム教の祈り、信心、戒律などが写真からあふれ出ている。
読了日:03月28日 著者:野町 和嘉


コンテキスト思考 論理を超える問題解決の技術コンテキスト思考 論理を超える問題解決の技術
MBA的なロジカルシンキングに加え、その事象の背景、意味付けも含めた背景を考慮する「コンテキスト」を考えていこう、という内容。簡単にいうと「場を察したうえで論理思考を行え」ということ。アンチMBA的色彩。いくつかの書評でも書かかれている通り、内容的には「なるほど、でも書かれていることは、みんな、無意識のうちにやっているような気がする」という部分がある。考え方をいかにフレームワーク化するか、パッケージ化するか、という意味では非常に良いお手本。章立てと内容がそれぞれ自説に沿っているため、理解しやすい。
読了日:03月25日 著者:杉野 幹人,内藤 純


ネットがあれば履歴書はいらない-ウェブ時代のセルフブランディング術 (宝島社新書)ネットがあれば履歴書はいらない-ウェブ時代のセルフブランディング術 (宝島社新書)
著者自身およびインタビューなどから描く、ネット時代の自己アピール術、といった趣旨の書籍。書いている内容はほぼ同意、自分自身もネットによって大きく人生が変わった一人なので、強く共感できる。「自己情報の露出の危険性」を踏まえつつ、いかに「自分に関する情報をコントロールするか」といったところまで踏み込んでいる。 最近、今一度「ネット上の自分の姿、立ち位置」を再構築したいと思っていたところだったので、とてもタイムリーな内容だった。
読了日:03月23日 著者:佐々木 俊尚


察知力 (幻冬舎新書)察知力 (幻冬舎新書)
正直、サッカーにはそれほど詳しくもないし熱中もしていないのだけど、中村俊輔選手のすごさが隅々まで伝わってくる本。サッカーのシチュエーションを「会社」「ビジネス」はもちろん、他の分野に置き換えても十分通用するだけの素晴らしい内容。哲学、日々の心構え、常に前を目指すこと、すべての経験をプラスに変えること、中村選手の全ての姿勢が参考になる。常に日本代表で活躍し続けることができるのは、日々の努力があってこそ。松井秀樹選手の「不動心」を思い出した。一流の人々はみな同じ姿勢、同じ哲学を持っている。
読了日:03月20日 著者:中村 俊輔


STUDY HACKS!STUDY HACKS!
他のHakcs,ノウハウ系の本と比べて、小山さんの著書が面白いのは、この書中でも書かれている通り「知識の構造化」があるせいだと思う。単純なノウハウやただ集めても、それは単なる「ちょっとした生活の知恵」止りで、それ以上になかなか昇華しにくい。 コーチングサイトは面白い、後でアクセスしてみる。
読了日:03月18日 著者:小山 龍介


分権時代の街づくり分権時代の街づくり
西東京市の誕生を軸に、田無市長だった著者が地方自治について語る本。自費出版で有名な「文芸社」刊行なので、客観性については一歩引いてみなければいけないと思うのだけど、田無と保谷の合併から見る地方自治論は一読の価値あり。地方自治についての本を見る度に思うのは「地方への分権って結局、金と権力の分配論」だと思うのだけど、それらがなんなのかが、僕のような門外漢には見えてこない。キーワード:財政力指標、政府保証債務、吉祥寺減少、都市の西北発展
読了日:03月17日 著者:末木 達男


「文系・大卒・30歳以上」がクビになる―大失業時代を生き抜く発想法 (新潮新書)「文系・大卒・30歳以上」がクビになる―大失業時代を生き抜く発想法 (新潮新書)
ホワイトカラーと総称される事務職、管理職の危機を訴える本。正直、ここに書かれている以上のことを経験してしまっているので、あまり驚きはないけれど、一般的な企業勤め、特に中-大規模企業に新卒からずっと務めている人には響く内容だとは思った。ベンチャー企業の人材から見ると、また変わった感想になると思う。
読了日:03月15日 著者:深田 和範


見える化-強い企業をつくる「見える」仕組み見える化-強い企業をつくる「見える」仕組み
企業に属する社員とその活動を以下に「実物のものとして理解できるようにするか」のハウトゥ本。前半は著者が考える「見える化」の仕組みとサイクル、後半は各企業の実例を交えたケーススタディ。つまるところ「見える化」=「社内外のコミュニケーションメソッド」とも言い換えることができるような気がした。
読了日:03月10日 著者:遠藤 功


コーランを知っていますか (新潮文庫)コーランを知っていますか (新潮文庫)
おそらく日本で一番読みやすいコーラン入門書。コーランは元来アラビア語でしか読むことを許されず、翻訳も許されていなかったそうで、多言語に訳されたのは比較的歴史が浅いそうだ。そのせいもあって、日本に住む我々は「コーラン」の名前は知っていても、内容は全然知らない。そんな我々に、「コーランとは何か」を理解する糸口を与えてくれる本。「旧約、新約聖書」などのダイジェストも手がけてきた氏だからこそ、キリスト教、ユダヤ教徒の差異を分かりやすく対比できるのだろう。
読了日:03月05日 著者:阿刀田 高

読書メーター

早いもので、あっという間に4月ですね。

2-3月は、奥さんが育児休暇から職場に復帰したため、いろいろと慌ただしい日々でした。特に3月は、仕事もタフな日々が続き、なんだか新幹線にのっているように、時があっという間に過ぎていきました。

さて、今年は、年頭に掲げた「2010年の目標」について、3ヶ月ごとにチェックしてみようと思います。

まずは、1-3月期。事業で言えば第1四半期に当たります。

今年の目標は、以下の6点でした

1. 家庭環境の変化に対応し、家族を助けてうまくリズムを作る
2. 自分の知識、能力のポートフォリオを見直し、足りない箇所を鍛える
3. 英語のコミュニケーション能力、文章読解力を上げる
4. コミュニティ活動の幅を広げる
5. ジョギングを125km/月、1500km/年 走り、サブフォー達成
6. 月10冊、年間120冊の読書をする

以下、自己評価です。

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なかのひと(実験中)

  

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