2009年12月14日 22:00

日本からMODxのコミッターが誕生した話、コミュニティの力が少しづつ環境を変える話

極めて一部の方向けの話題で恐縮ですが、つい先日、オープンソースCMSの「MODx」に、日本からコミッターが誕生しました!

いやーうれしい!名実共に「日本コミュニティの知恵と経験、そして意見が反映された」CMSにまた一歩近づきました。

コミッターになったのは、MODxコミュニティ上でもっとも古くから携わっている「Yama」さん。日本のMODxは、この人なしでは語れません。もしかしたら、もう数名、日本からコミッターが誕生するかもしれません。

ところで、今回のコミッター誕生について、意義深い点があります。

  • スーパーな「個人」ではなく、コミュニティの力でプロジェクトを進めたこと
  • 海外のCMSに、日本人のコミュニティ活動が認められたこと
  • 言語ファイルのメンテナンスだけでなく、実際の「改善提案」が評価されていること

です。

ちょうど1年半ほど前、MODxコミュニティ活動へ本格的に参加したとき、メンバーが「本家開発者との距離が遠い。少しでも距離を近づける必要がある」といったことを書いていました。で、自分なりに考えて、

  • 僕はあまりプログラムが得意ではないので、技術的な研鑽は「思い切って捨てる」
  • その代わり「英語でのコミュニケーション」を磨いて、本家と日本のコミュニティの距離を近づける

この2点に思いっきり絞って行動してみました。なれない英語で、いろいろとコア開発メンバーに話しかけていくうちに、どんどんコミュニケーションが取れるようになって来ました。

僕が具体的に関われた、と思ったのは以下の4点です。

  • 日本人によるユーザー会の設立(本家公認)
  • 日本の公式ウェブサイト設立(本家公認)
  • 日本語環境に最適化したディストリビューションの設置(本家公認)
  • 日本人初のコミッター誕生

僕自身が、コードを書くとかパッチを書いたり、MODxで大きな案件を手がけたわけではないですが、「コードを書く人」や「MODxを仕事で使う人」、「MODxを利用する人」たちが利用しやすい環境を作れたのではないかと考えています。もちろん、自分ひとりでやったわけではなくて、仲間たちと相談しながら時役割分担をした結果なので、「チームワークの結果」と言うべきものであります。

通常、この手のオープンソースは、誰か「スーパー」な技術力やエネルギーを持つスーパーマン、あるいは企業が一人(一社)中心にいて、その人が環境を作ることで始まるケースが多いのですが、MODxの場合は、コミュニティのメンバーによる対話と作業によってここまで来たわけで、他とは少し毛色が違った、そして健全な成長をしているといえるかもしれません。

コミュニティ一人一人の力が、少しづつ環境を変えていった、とも言いかえることができるでしょう。

プログラムコードを書かなくても、オープンソースコミュニティに参加、貢献する実例のひとつになっていればうれしい限りです。

今後は、ここで培ったノウハウを他のコミュニティやプロダクトでも使えないか、少し外部に出ていろいろと挑戦してみたい、と考えております。