「ターミネーター サラ・コナー クロニクルズ」が面白いのは、感情移入できる登場人物が多彩だからだと思う

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今年(2009年)の1月にシーズン1を見て以来、待ち遠しかった「ターミネーター サラ・コナー クロニクルズ セカンドシーズン」。

ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ 〈セカンド・シーズン〉 Vol.1 [DVD]

早速、DVD見ましたよ。子供の世話や仕事の合間を縫って、1話ずつ見て、ようやく1-7話(6月10日リリース分)を見終わりました。

以下、感想です。

ネタバレを含みます。

要注意。

 

 

■ ターミネーター T8xx型の存在感の暴落振りがすごい

1体出てくるだけで、絶望と恐怖を引き起こしたターミネーターが、これでもかというぐらい登場してこれでもかというぐらい次々に撃破されています。 

ものすごいストップ安状態。

一応辻褄あわせをすると

映画版では、1のときはサラ・コナー、2のときはジョン・コナーの前に突然ターミネーターが現れたとき、2人はそれぞれ予備知識がなく、対策のしようがなかった。

今回のテレビシリーズでは、ターミネーターがどのような機能と性格を持つか、事前情報がかなりあること、またチームとしてターミネーターに対峙できるため、対策を綿密に打てることなどから、「対抗しようがない絶対の恐怖」から「対策を立てて退治できる大量生産型ロボット」まで格が下がった。

と言えそうな気がします。

■ 一体ずつ現れる不思議

仮面ライダーや戦隊シリーズのように、一体ずつ現れる不思議。
まさしく「戦力の漸次投入」というやつで、これじゃぁいくらなんでも勝てないだろう。

■ 簡単になったタイムスリップ

技術進化したのか、次々にタイムスリップして未来から人とロボットが現れる。
伝令だけなら、最初からデレクに頼んでおけば良かったじゃないのよ。

・・・などなど、突っ込みどころは相変わらず多々あるのですが、このシリーズは基本的に「矛盾を無視して展開を楽しむ」のが正しい鑑賞方法。

少々の破綻点は無視すれば、相変わらずのスリリングな展開で、とても面白いです。
一話一話練られていて、どきどきしながら楽しめます。

■ 最大の魅力は「感情移入できる多彩なキャラクター」じゃないだろうか

それより何より、このテレビシリーズの最大の魅力は

「多彩な登場人物の全てが、どこかしら感情移入できる部分を持っている」ことではないか

と思います。


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以下、それぞれについて言うと

  • サラ・コナー
    強く美しい母親ながら、心の底に絶望的な暗さを持ち合わせ、時折顔をのぞかせる。
    「子供」というキーワードに無意識に反応し、冷静沈着な戦士から突然、母親の顔に変わる
  • ジョン・コナー
    頭脳明晰、タフな精神を持ちながら、時々どうしようもなく誰かに甘えたくなる、少年らしさが垣間見える。リーダーとしての自覚と、多感な少年の感受性の間で苦しむ
  • キャメロン
    冷酷無比の殺人マシン・・・のはずが、人工知能の乱れのせいか、時々突然人間のような表情=弱さや女性独特の感情の乱れを垣間見せる
  • デレク・リース
    百戦錬磨のゲリラ戦士、なんだけど、甥に当たるジョン・コナーを見る目は、父親代わりの愛情が混じっている。一番冷静に状況判断できる。なんだかんだいって、このチームの中ではお母さん(=サラ)を立てる、できるお父さん
  • ジェームズ・エリソン
    FBIの仲間を一瞬にして20人も失い、指揮官なのに一人生き残ったことに贖罪を感じている。心が空洞になってしまい、事件の全貌を明らかにする=仕事に打ち込むことでしか自分の居場所を探し出すことができない

などなど。

どのキャラクターも、必ず人間的な「揺らぎ」「弱さ」を持っています。

視聴者である僕たちはそこに自分を重ね合わせて、無理なく「ターミネーター」の世界に入り込み、一緒にスリルや危機感を共有できるのです。

ここがこのシリーズの最大の魅力であり、面白いところ。

ターミネーター3は、単純に「終末戦争」「戦闘機械同士の激しいバトル」など、キャラクター不在のままプロットだけが先行し、どの登場人物にも共鳴できないまま、どこかで見たような物語が淡々と進んでしまったため、多くの人間が「つまらない」「面白くない」と感じたのではないでしょうか。

それに対してテレビシリーズのほうは、「ターミネーターの絶対性」という、プロットの根幹設定は結構揺らいでいるんだけど、それを補って余りある登場人物の魅力によって、僕たちを物語世界の中に引きずり込んでしまうのだろう、と。

最初にこのテレビシリーズを見たときは「リンダ・ハミルトン以外のサラ・コナーってどうもぴんと来ないなぁ」と思ったいたのですが、今ではすっかり

「いやいや、レナ・ヘディのサラ・コナーも、『もう一人のサラ・コナー』であり、T1、T2の延長線上にあるリアルな存在なのだ」

と思えてしまうので不思議です。

もしかしたらT2より面白いかも、と思う今日この頃でありました。

後は、ここまで広げた伏線やプロットをどうまとめるか。アメリカでは、もうシーズン2は終わっていて、結果は出ているのですが、日本ではまだまだこれから。願わくば、柳沢きみお先生の漫画のように、広げた風呂敷が畳まれないまま、なんとなく終わり、みたいな展開にならないように祈るばかりでありますが、いろいろ情報が集まって来るのを聞いているとどうやら(むにゃむにゃ)のようです。

楽しみでしょうがない。


■ Twitterにターミネーター4が

余談ですが、Twitterに「ターミネーター4」のアカウントが現れて、日本国内で映画のプロモーションを行っています。

resistance-jp

こういうTwitterの使い方もあるんですねー。これから流行しそう。


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