2009年4月20日 20:00

奇妙なテンションのNHK朝ドラ「つばさ」

先週末、はじめてNHKの朝ドラ(連続テレビ小説)「つばさ」を見ました。

あらすじとしては

「20歳の主人公玉木つばさは、実家が営む老舗和菓子屋「甘玉堂」の跡継ぎ。また家にいない母の代わりに主婦として玉木家の家事全般を行っていた。

しかしある日、母が「もう一度主婦をやる、店の跡も継ぐ」と言って帰ってきた。そして、つばさも知らなかった膨大な借金が発覚。最終的に、祖母は店を手放すことを決断。結果的に居場所を失ったつばさは、地元のコミュニティラジオ局立ち上げに関わることとなった。」 (Wikipediaより)

ということで、ドラマ中も「帰ってきた母親」「ラジオ局開局」などの場面があちこちにちりばめられていました。

なのですが、 このドラマ、テンションがとても変なのです。

例えば:

・母親の加乃子と、つばさの弟、知秋が和解した瞬間、盛大にサンバカーニバルが始まる
・西条秀樹演じる「斎藤」の独白がいちいちカメラ目線で、ステージ上でポージングまでする
・家族の食事シーン、かつての「寺内貫太郎一家」のように、カメラの前ががら空き。「テレビ目線」の座席になっている
・場面転換ごとに突然登場人物のテンションが不自然なまでに変わる

などなど・・・

とにかく「何か変」なのであります。

8年前の朝ドラ「ちゅらさん」も、相当不思議なテンションでしたが、それを髣髴とさせるものあります。

なんでかなー、このシチューエション、どこかで見たことがあるんだよなー・・・と考えたところ、一つ気づいたことがありました。

それは、脚本が戸田山雅司さんであること。

戸田山さんは、知る人ぞ知る劇団「第三舞台」で演出助手を長く務めた方です。最近では映画の「相棒」の脚本も担当していました。

で、「つばさ」の奇妙なテンションや、場面転換の演出は、まさにかつて見た、小劇場独特の「ノリ」そのものであります。

10数年前に、戸田山さんが演出を担当した「デジャ・ヴュ」を新宿コマ劇場でみたことがありましたが、そのときの感覚が「つばさ」を見ると蘇ります。

この小劇場ノリ、どこまでつづくか、そして現在の視聴者にどこまで受け入れられるのでしょうか。なんだか、いろいろな意味でどきどきするドラマなのでした。

※2009/5/12訂正:

10数年前の「デジャ・ヴュ」は、シアターアプル上演。演出は板垣恭一さんでした。うろ覚えで書くとだめだなぁ・・・。