CMSを導入するときにディレクターが気にしておきたい10の事柄
経験則的に、CMS案件で大事なことをピックアップしてみました。
10個にしたのは、なんとなく切りが良いからで、深い意味はありません。すみません・・・。
案件のコンサルテーションを行うときに気にするべきこと
1・サーバーとネットワークのセキュリティポリシーは真っ先に確認しましょう
CMSを導入するサーバーでは、禁止されているプログラムやモジュールがあるかもしれませんし、CMSで動作に必要なポートがあいていないかもしれません。
共用サーバーの場合は比較的おおらかなポリシーのものが多いですが、専用サーバーを立てているクライアントの場合は真っ先に確認したほうが良いです。場合によってはCMS専用サーバーを立てる必要がるあるかもしれません。
また、サーバーによっては接続手段を制限しており、FTPやSFTPの接続を許可しないサーバーもあります。こういう場合、構築時の作業手順はもちろん、構築後のワークフローにも影響があります。
2・アクセス数とサーバー負荷、更新頻度の状況を確認しましょう
CMSを導入予定のウェブサイトは、どの程度のトラフィックがありますか。あまりにトラフィックが多い場合、動的生成型のCMSは表示スピードのリスクを負うことがあります。 メガサイトの場合はDBサーバーもしくはウェブサーバーの二重化を検討する必要があるかもしれません。更新頻度も確認しましょう。
3・サーバーにインストールされているモジュール、ミドルウェアを確認しましょう。
当たり前に「あるだろう」と思っていたミドルウェアやモジュールが存在しないケースも考えられます。1と絡みますが、CMSに必要なミドルウェアやモジュールが存在するか、ない場合はインストール可能かなど、確認しましょう。
また「Apacheがある、phpがある」は良いですが、バージョンはどうでしょうか。CMSのパッケージによっては、ウェブサーバーや言語のバージョンを選ぶことがあります。
制作・開発が始まったときに確認すべきこと
4・エンドユーザーのITリテラシーを確認しましょう
CMSの導入には、とかく専門用語が飛び交います。ディレクターや技術者にとっては当たり前の用語も、エンドユーザーにとっては非常に難しいことはよくある話です。最初に、用語定義をしっかりして、コミュニケーションギャップが起きないようにしておくのは必須。
5・ワークフローを早々に整理しましょう
CMSを導入する背景には「現場からの情報発信」が多かれ少なかれ含まれています。最初に「ウェブサイトのどんなコンテンツを」「誰が更新して」「誰が公開に責任を持つのか」を整理する必要があります。
6・文字コードは早めに決めましょう
非常にベーシックな箇所ながら、案外忘れがちな部分。DBの文字コード設定や照合手順の設定、CMS以外に使われているシステムの文字コード状況など、あらゆるところで問題が発生しがちな箇所です。
2バイト圏の世界に住んでいる我々にとって、文字コードの問題は永遠に避けて通れません。
7・サイトマップもそうですがアーカイブマッピングを早めに整理しましょう
CMSが生成するファイル名やディレクトリ名は、早めに整理して、確認すると作業がスムーズです。サイトマップだけでは分からない「CMSが生成するhtmlがどれぐらいあるか」の整理、確認にも効果的。
CMSの選定に当たって気をつけるべきこと
8・動的、静的のメリットデメリットを把握しましょう
MTのような静的生成、WPのような動的生成、それぞれに一長一短があります。時には、ユーザーが「Movable Typeで作ってくれ」「WordPressがいいんだけど」など、パッケージ名を指名してきても、動的・静的生成の条件ゆえに、お薦めできないこともあります。
9・機能リストだけで導入パッケージを決めないほうが良いです
コンペのRFPを見ていると、担ごうとしているCMSの機能で足りない箇所があるかもしれません。この場合、RFPに合わせるために、慣れないツールを選ぶのは危険。その項目は、ユーザーにとってはあまり重要でない機能かもしれません。
自分が使い慣れた、枯れたパッケージを選んだほうが、案件がうまく回ることの方が多いと思います。
10・CMSがベストな手法かどうか再考しましょう
導入目的と手段がぴったり合えば、CMSはクライアントにとって「こんな機能がほしかった」という、非常に強力なツールになるはずです。
しかし、目的があいまいなままツールだけを導入すると、メンテナンスコストとサポートコストがクライアント・導入企業双方にかかるだけで、かえって運用コストが増す場合もありえます。
クライアントの目的とCMSの特徴を比べながら、「CMSが導入することによって改善される問題は何か」を今一度確認し、互いにハッピーになる導入を目指しましょう。
「このポイントが抜けているのでは」的なご指摘もあるかと存じますが、軽い気持ちで眺めていただくと幸いです。
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