2009年1月 5日 20:00

初級システムアドミニストレーターは実務に使えるか?

IT系の資格にもいろいろあるけど、初級システムアドミニストレーター、いわゆる「初級シスアド」は結構評価が二分しがちです。

いわく

「持ってるけど使えない」
「現場で得したことがない」
などなど。

実は、僕も初級シスアドを持っています。以下、初級シスアドを持ちつつ、現場でIT系の仕事---特に、ウェブサイトやウェブシステムの構築に携わっている人間からの感想です。

実務レベルで使えるかどうかといわれると、確かに「持ってて良かったー」というシーンは、あまり無いです。得することもあまりありません。

初級シスアドを取得する際に求められる知識は「広く浅く」になるため、一つ一つのスキルを見れば深堀せずに取得できてしまいます。だから、使えないという人の気持ちは良く分かる。

ただし、それぞれ基本・汎用的な部分はカバーしているので、「スペシャリストたち、技術者たち」と会話するには良いと思います。データーベースの基本からエクセルの操作方法まで問われるので、中小企業のパソコン導入からちょっとしたシステム案件での打ち合わせ上の意思疎通など、広くあまねくコミュニケーションを円滑にできるレベルにはいけると思う。

「初級シスアド使えねー」って言っている人たちは


・初級シスアドそれ自体にプレミアムな価値があるかどうか
の視点で語っているので、どうしても極論になっちゃうみたいですね。

本を読むためには漢字を知らなきゃいけないよね、英文読むためにはアルファベットと単語・文法覚えなきゃいけないよね、という意味で、いわゆる

「IT系業務の漢字・英単語にあたる知識」

という意味での、基礎知識にはなりえると思うのです。そもそもコミュニケーションするにも、最低限の基礎知識がないと、意思疎通が図れません。

そして、初級シスアドに限らず、IT系の資格は

「ここまでは分かってますよ」

と言う自己証明としては有効だと思うのです。この辺の知識は当然知っています、という宣誓には十分成り得るのではないでしょうか。

逆に、初級シスアドをもって、技術のプロフェッショナルと認めてほしいといわれると 、ちょっと極端ですが

「漢字知ってるからプロの作家として認めてほしい」

という感覚に近いかもしれないですね。

初級シスアドに限らず、他の資格でもそうで、そもそも

「持ってる=仕事ができる」

にはならないわけで。

業務独占資格はさておいて、資格=即物的な利益、という視点で考えているうちは、いつまで経っても、得るものは少ないと思います。

2009年からは、国家資格としてのIT系資格ラインアップが一新される予定ですが、さて、どうなるでしょうか。