クックパッドのCTO、橋本健太さんのセミナーを聴講してきました。
僕の奥さんがクックパッドの熱烈な愛好者で、よくご飯つくりの参考にしているため、お話を聞いてみたいと思ったのです。
「月間524万人が利用する食のインフラ、「クックパッド」のものづくり」と題されたセミナーでしたが、よく見ると転職支援会社の主催でだったようで、会場は若い技術者の方々でいっぱいでした。定員72人と書いていましたが、会場には130-140人ぐらいはいたのではないでしょうか。
予想したとおり、セミナーの内容は非常に面白く、1時間があっという間に過ぎていきました。講演の端々に「刺さる」言葉が多く、個人的にも非常に勉強になりました。
技術者の方々にはRuby on Railsで大規模サイトを捌く構築方法や、インフラの設定など、いろいろと面白い切り口があったと思われますが、僕が「面白いな」と思った言葉は、たとえば次のようなものでした。(メモ書きからの写しなので、橋本さんの言葉と若干差異がある可能性があります。文責は僕にあります)
・サービスに値段をつけて考える。無料だから大丈夫という考え方では負ける
・無料というだけで、ユーザーは使わない
・コードの寿命は「2年」。変なハックをすると、2年後に拡張ができないサイトが出来上がる。
・一瞬で理解できるインターフェースじゃないと使われない。ヘルプは誰も見ない。
・無言実行。サービスは言葉で説明できないことが多い。事前にリニューアルや機能改善の説明をしてもなかなか伝わらず、ユーザーを不安にさせる。
・スケジュールは3分割する。機能定義、実装、改善。
・ユーザーの「疑いのない欲求はなにか」を突き詰めて考える。それに対して「何を提供すれば解決するか」を絞り込んでいく。
・ベターは捨てる。ベストを突き詰めて実行する(「あれもしたほうが良い、これもしたほうが良い」など、「したほうが良い」は余りに多すぎて、有限な時間を消費する。)
クックパッドの主力ユーザーは圧倒的に女性、しかも「普通に生活をして、夕食のレシピを考えている女性」が中心で、ITリテラシーはおそらくそれほど高くないことでしょう。そういったユーザーたちに支持されるサービスを突き詰めている人の声には、圧倒的なリアリティがあります。
クックパッドは、「食」に関する情報サイトとしては紛れもなく日本有数です。こういう、"ある分野"でのトップを走る人たちの言葉は、やっぱり面白いなぁ・・・と思ったしだいです。
会場では聞きそびれましたが、今度お会いする機会があったら、「コミュニティサイトの運営とは」という切り口で、またお話を聞いてみたいなぁ、と思いました。

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