2009年今年のマイベスト10冊を語る会

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2009年12月15日(火)、みどりかわさん、まーしーくんあやさん岡本さんと、「2009年マイベスト10冊」という集まりを行いました。すでにまーしーくんが、「linker」内のブログでネタにしていますね

みどりかわさんは、cremaさんのホームパーティでお知り合いになっていらい、情報交換をさせてもらっています。あやさんは、以前からお顔を知ってはいたのですが、実際にお話したのは今回が初めて。岡本さんは、Twitterでは存じ上げていたのですが、初めてお会いしました。

ルールとしては

  • 自分が今年影響を受けた10冊を選定
  • タイトル、なぜ影響を受けたかを140文字以内で書く
  • 当日はそのうち1-3冊程度を持ってきて、詳しく説明をしてもらう。

という前提を設けました。また、できれば2009年に出版された本を多く紹介する、という前提もつけました。

以下、僕がリストアップした10冊をご紹介します。

僕は図書館派で、「最新の本をできるだけ早く読む」ということに興味がないタイプなのですが、がんばって今年出版されたものをできるだけ入れてみました。

  

Movable Type Developer's Guide Volume 1 
MTのデータベース、APIの詳説。商業出版ではなく、個人によるpdf出版という形式。MTエンジニアが欲しいと思った内容を、個人レベルで、pdf出版という形で実現したことが画期的。著者の藤本さんは他にもpdf出版を行っており、いずれもCMSエンジニアの勉強にうってつけな書籍が多い。

Movable Type Developer's Guide Volume 1  

実践ロジカルシンキング (日経BPムック スキルアップシリーズ)
日経ビジネスアソシエ

今までのロジカルシンキングの解説本は、主にグロービスなどMBA系出版社によるものが多く、書き方も解説も小難しい内容が多かった。この本はビジュアルを多用して、それぞれのフレームワークをわかりやすく解説していて、とっつきやすい。

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まついさんちの「遊んじゃう家庭生活」

巻末の、この言葉に感動したので。

「私のおいっ子は中3だがもう家族とは口もきかない14歳だ

たまに話すときは敬語

その彼とほんの10年程前には小さな手をつないで歩いたのに

だから今我が家は期間限定の催し物会場のようなものかもしれない

私が息子たちに遊んでもらっているのだ

泣いていた小さな男の子

みんな順番におとなになる」


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佐藤可士和の超整理術

コンセプトを突き詰めて整理する。無駄なものをとことんそぎ落とす。営業もマーケティングもクリエイティブも開発も、突き詰めていくと、要点が共通していると改めて思った。 野口教授の「超」整理法より分かりやすく実践的

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マイクロソフト戦記―世界標準の作られ方 (新潮新書)

第三部25章に「デファクト」の成立要因が凝縮されている。コンソーシアム運営の大変さとメリット。ティッピングポイントを超える諸条件。デファクト成立の方程式はないけど、過去の経験談は常に貴重な資料。オープンソースに関わる自分にとっては貴重な資料。

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2011年新聞・テレビ消滅 (文春新書)

アメリカから始まった「新聞」というビジネスモデルの崩壊、地デジ導入によるテレビ視聴のパラダイムシフト、情報通信法の施行など、様々な要因から日本のマスメディアの斜陽を予測。3層による情報伝達モデルはとても分かりやすく、応用が利く分析方法。マスメディアに対する愛憎が感じられる。


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検索バカ (朝日新書)

「検索」を初め、「対話」「他者との関わり方」「クウキを読むと言うこと」など、現代の様々な現象についての考察が中心。軽くなっていく「言葉」や「他者との関わり」の中で、鋭くなる一方の「鋭利な言葉の暴走」といかに対峙するか、など、思索の快楽にあふれた良書。とにかく文章が洗練されている。

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戦争詐欺師

対外戦略観の違いに端を発する、超大国アメリカ内部のすさまじい派閥争い、跳梁跋扈する情報商人たち。公開情報の丁寧な整理と、アーミテージを初めとする当時の米国要人達へのインタビューを行い、泥沼化するイラク戦争の内部抗争をえぐった力作。

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ルポ 貧困大国アメリカ (岩波新書)
アメリカン・ドリームという言葉は、すでに幻想なのだろうか。医療保険なしに病院には行けず、あっても医療費をカバーしきれないという現実。別な書籍も合わせて、現在のアメリカの実情をもう少し深く知りたい。アメリカの医療制度はなぜ改革できないのか。個人的な疑問が深まった。
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 情報のさばき方―新聞記者の実戦ヒント (朝日新書)

新聞記者という、情報のプロが書いた「情報整理術」。情報の真偽判断、伝わる文章の書き方など、にわかライターには真似ができない奥行きを随所に感じる。これだけ優れた情報哲学の持ち主がいるのに、新聞の紙面に信頼感を感じられなくなっているのは何故だろう。

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画像生成はいずれも G-Tools を利用しました。金子さん、いつもありがとうございます。

 

まず、いろいろな意味で衝撃だったのが「Movable Type Developers Gudie」でした。これは、Movable Typeのパワーユーザーとして名高い藤本さんが、pdfのみで出版したという、野心的試みの技術本です。

これまで、音楽やビデオなど、インターネットの普及による流通革命はどんどん進行して、「送り手=受け手」のダイレクトな流通が当たり前になってきたのですが、なぜか書籍や雑誌についてはまだ一般的ではなかったのですね。一応ウェブマガジンなどは存在するのですが、これは明らかに「ビジネス=広告モデル」であって、単に「雑誌の体裁をしたウェブサイト」というだけのものが多かったのです。

藤本さんのpdf出版は、「確実に購買者はいそうだけど、従来の出版社のロジックではビジネスにならない」書籍を、本当にダイレクトに売る、という意味で、なかなか革命的だと思います。今後、pdf出版はどんどん増えてきそうな気がします。

他の本をこうやって並べて見ると、今年の僕の読書傾向は

  • 世界情勢、特にアメリカについてより詳しく知りたい
  • 情報の整理の仕方、裁き方を自分なりに身につけたい

という気持ちが出ているなあ、と感じました。

今年は大体80-90冊ぐらいの本を読みましたが、来年は1ヶ月に10冊=年間120冊、を目標に読書をしようと心に決めました。

つい最近読んだ、「成功者の絶対法則 セレンディピティ」には

  • 毎月20冊、20ジャンルの本を読む
  • 読書のポートフォリオを分類して、各ジャンルから満遍なく読む
  • 物事の視点、発想をクロスすることによって新たな発想を生み出す

といった、かなりシステマチックな読書法が紹介されていました。毎月20冊は無理にしても、1年間、テーマを決めてそのジャンルの本を読む、というのはなかなか面白そうです。

来年はどんな本を読もうかな。

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