2009年8月28日 12:30

Wish2009に参加して感じたこと、考えたこと

旧聞になりますが、去る8月21日(金)、アジャイル・メディア・ネットワーク(AMN)が主催した「Wish2009」に参加してきました。

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photo by katsurada

この手の外部イベントに参加すると、いろいろと感じることがあるのですが、以下つらつらと記述いたします。

■ AMNさんの議題設定力の高さ、独特のマニアさ

ちょうど2ヶ月ほど前に、同じくAMNさんが主催したイベント「ブロガー勉強会」に参加してみました。そのときの印象とあわせて感じたのは

「AMNって、議題設定力が高いのだな」

ということです。

おそらく皆さん「なんだか面白そうなイベントだな」と感じて参加したのだと思われますが、そういう「なんだか面白そう」と思わせる=議題設定能力が高い、ということなのだと実感しました。

日本のインターネットの世界で、良くも悪くも存在感が高い(あるいはいろんな意味で声が大きい)人々を集める力、そして「濃い」コンセプトに反応する「濃い」人間たちを呼び寄せるパワー、独特のマニアさを感じさせます。

この手の「マニアさ」は、一歩間違うと、ものすごく内輪感が強くなって、独特のアクの強さが出たり、参加者が楽しめなかったりすることが往々にしてあります。

そのマニアさが暴走しない=ネットカルチャーのアクの強さに偏らないのは、おそらく社長を務めていらっしゃる徳力さんと、スタッフの皆さんのパーソナリティに負うものが多いのだと思いました。

徳力さんはNTT出身ということですが、大企業でもまれた方だけあって、話し方やコミュニケーションに独特の柔らかさがあって、それが良い形でマニア感を中和しているのだろうな、と感じました。

 

■ 面白い人、面白いサービスは分散している

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photo by ya-ko

1990年~2000年初頭まで、とあるITベンチャーに在籍していたのですが、そこは当時から最新のパソコンとネット環境に触れることができる場所でした。

「junet」という、インターネットが商用解放される前の実験的ネットワークがあるのですが、そこではeメールのやり取りし放題、ニュース(今で言う掲示板)も自由に見ることができました。

当時、そういう最新の技術に興味があった人々、あるいは面白いことを考えている人々はその会社に次々に集まってきました。

逆に言うと、最新の技術や面白い人たちを集めるのは物理的な「場所」とそこに集まる「人」であって、類は友を呼ぶように「会社」がそういう人々の交流場所となっていました。

今、最新の技術や面白いことを考えている人は、物理的に「同じ場所」に集まらなくても、ネットを通じて情報交換をして、最新の技術をトレードしあっています。

いまさらながら、「インターネットがコミュニケーション空間を変えた」ことを強く認識しました。面白そうなこと、革新的なことを始めるには、必ずしも組織にいる必要は無くて、個人個人が自由に始める時代。

最近のネット界隈でよく聞く「ノマド」の時代になった、ということでしょう。

事業と、それを立ち上げる組織体のあり方、のようなものが、がらりと変わったことを感じました。

 

■ コンペ形式じゃなければもっと良かった

というわけで、とても面白かったイベントなのですが、唯一違和感を感じたのは

「これって、企業(もしくは個人だが事業家を考えている人)の新規事業コンペに見えてしまう」

ということでした。

全部で14のサービスが壇上に上がったのですが、どれも母体は企業(もしくは個人だが、事業化を前提に考えていること)でした。「ウェブサービス版マネーの虎」といった感じ。

一方で、徳力さん自身は、ご自身のブログで、今回のイベントで伝えたかった点を以下のように述べていらっしゃいました。

WISHというイベントで、私が表現したかった3つのこと
■本人が楽しいことが一番大事
■サービスはユーザーと一緒に考える時代
■ウェブに境界線なんてない

WISHというイベントで、私が表現したかった3つのこと

僕も上記の徳力さんのご意見にはまったく同意で、そのとおりだと感じています。

だとすると、企業・個人区別なく面白いサービスは沢山あると思うので、ネット事業のコンペ、という形にしなくても、

・個人レベルでやっている種々雑多な面白いサービス、事業じゃないけど魅力あるサービスも紹介してもらえると、もっと面白かったのにな・・・

・いっそ、点数なんかつけなくて、みんなで「面白いサービス」「馬鹿みたいだけど、発想が跳んでいて、とても新鮮なサービス、ウェブサイト」に惜しみない拍手を送る会でも十分に成立したんじゃないかな・・・

と思いました。

ただ、実際には「イベントという興行としてどうするか」ということもあったでしょうし、おそらく上記のような議論は現場で話されていたことでしょう。

現場で企画を練った方々は大変な思いをしていたと思うので、これは単なる外野の意見というべきものですね。いずれにせよ、またあのような「面白い」サービスを見たい、と強く感じました。

やっぱり、人がどう思おうと、「自分が面白いかどうか」が、大事ですよね。